アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、トッテナムがファンデ・ラモス監督を解任したことについて、「非常に驚いた」と語っている。

 先週末にラモスの解任と、ハリー・レドナップの新監督就任を電撃発表したトッテナム。シーズン開幕後、8試合白星なしで最下位に沈んでいた低迷の責任を、スペイン人監督にとらせた格好だ。

 しかし、ノースロンドンのライバルチームが下した決断について、ベンゲルはラモスに同情的な発言に終始。監督解任の決断について、「時期尚早」との見解を語った。

「もしラモスが7月に監督就任していたとすれば、この時期に解任されることはなかっただろう。このリーグではよくあることだが、カーリング・カップで優勝したとしても、チャンピオンズ・リーグやUEFAカップの出場権を獲得できなければ、突然評価を落とすことになる。私はラモスが結果を残せなかったことに、非常に驚いている。彼は優れた監督だし、人間としても素晴らしいから、とても残念に思うよ。トッテナムが決断を下さざるを得なかったことは理解できるが、もう少しチャンスを与えてもよかったはずだ」

 水曜日にホームでノースロンドン・ダービーを控え、トッテナムの監督人事を批判したベンゲル。「ハリー・レドナップが成功を収めるかどうかも、時間が経たねば分からない」と語った知将は、短期政権が増える傾向にあるプレミアリーグに警笛を鳴らしていた。