チャンピオンズリーグ、グループリーグ第3戦、対オールボー戦で6-3と激戦を制したビジャレアルだが、前半終了時には2-2とふがいない戦いぶりを見せるチームに、同クラブのペジェグリーニ監督がハーフタイム中に雷を落としていたようだ。

「あんなに怒った監督は今まで見たことがなかった。でも、結果的には良かったし、必要なことだったんだと思う。前半のようなプレーを引きずることはなくなったからね」と語ったのはロベルト・ピレスだ。また、マルコス・セナも「あんな叱責を受けたのは久しぶり」、サンティ・カソルラも「ペジェグリーニ監督とは長い付き合いだが、あんな姿を見たのは初めて」と普段は冷静沈着なペジェグリーニ監督の声を荒げて怒る姿に驚いたと口を揃えている。

 とはいえ、ペジェグリーニ監督の怒りも当然であるとし、監督の“喝”はチームにプラスとなったとも。後半は、1992年にチャンピオンズリーグとして再編成されて以来、ラウル(レアル・マドリー/1995-96、対フェレンツバロシュ戦)、ジェラール(バレンシア/1999-2000、対ラツィオ戦)、モリエンテス(バレンシア/2006-07、対オリンピアコス戦)に続くスペイン人選手4人目となるFWジョレンテのハットトリックを含む4得点。終わってみれば大量得点での勝利だ。今シーズン、リーガ、チャンピオンズリーグ併せて3失点しか許してこなかっただけに、ペジェグリーニ監督にとってはオールボー戦での3失点は気になるところだろうが、チャンピオンズリーグ2勝1分、勝ち点7とし、決勝トーナメント進出に大きく前進した。

(スペイン通信)