21日に行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)グループFの第3節で、リヨンがアウェーでステアウア・ブカレストを5―3で下し、今季のCL初勝利をあげた。序盤に2点を失う苦しい展開から前半に追いつくも再びリードを許し、後半に3点を奪ってもぎとった逆転勝利だった。

 今シーズン2点をリードされてから追いついた例は2度ある。ひとつはリーグ・アン第5節のニース戦で前半20分までに2点を失ったあと、逆転勝ちに成功した。もうひとつは、前半に2点を許したが後半引き分けに持ち込んだCL初戦のフィオレンティーナ戦だ。

 ピュエル監督は選手たちを「英雄」と称え、レキップ紙も「メンタルの強さは規格外」と評価したが、同時にディフェンスが最大の弱点にとどまっていることを指摘した。

 今季のリヨンの初失点は前述のニース戦(9月13日)だったが、以来8試合で14失点を記録している。シーズン前にアンデルソン・クレベール(現サンパウロ)とスキラチ(現セビージャ)とCBを失い、クレール(右SB)、グロッソ(左SB)、MFからコンバートしたボドメールとケガ人が相次いでいるうえ、レンヌから獲得したメンサー(ガーナ代表)の不振が誤算。故障者が出ると、控えのほとんどが経験のない10代の選手であり、今後も苦しい見通しだ。冬の移籍市場では積極的に動かざるを得ないだろう。