昨シーズン残り4試合という異例のタイミングでパリ・サンジェルマン(PSG)会長を辞任したアラン・ケザック氏の自宅に、今月7日深夜から8日未明にかけて二人組が侵入し、現金とクレジット・カード数枚を奪って逃走した。別の階で就寝中だったケザック氏と夫人に危害はなかった。20日付のル・パリジャン紙が明らかにした。

 犯人はまた、前会長が出版を予定している著書のコピーに目を通した形跡があるが、持ち去るには至らなかった。著書は『パッション・インポッシブル』とのタイトルで、23日に発売が予定されており、PSG会長としての2年間を回顧する内容となっている。

 なお、犯人はメモ用紙と部屋の壁に「Allez OM(行け、マルセイユ)」との落書きを残した。ちなみにPSG とマルセイユのサポーターの間には、強いライバル意識がある。25日のリーグ・アン第10節には、フランス版“クラシコ”と呼ばれる両者の対戦が組まれている。