フランス・フットボール誌が主催するバロンドール(年間最優秀選手賞)の候補者30人が19日に発表され、フランスからはカリム・ベンゼマ(リヨン)とフランク・リベリ(バイエルン・ミュンヘン)が選ばれた。2000年以来ノミネートの常連だったティエリ・アンリ(バルセロナ)は選外となった。

 初のノミネートを受けたベンゼマは、ロイター通信のインタビューで「とてもうれしい」と素直に喜びを表し、「リヨンでプロになってもうすぐ5年、これまでの努力が報われた。これからも続くようにしたい。自分は20歳だし、まだ学ぶことがあるのは忘れていない」と話した。

 先週スペインでレアル・マドリーが獲得に本腰を入れていると報じられたことについては、「いまはリヨンにいる。以前、レアルでプレーできたらいいなと言ったものだから、誰もがレアルに行くと思っているようだけど、いまはリヨンでとても満足だ」と語った。

 18日の第9節では途中からの出場でゴールなし。ベンゼマが不発に終わった試合は今季4試合目となったが、チームは1勝1敗2引き分けと成績が悪い。一方、ベンゼマがゴールをあげた試合にはすべて勝っている。

 「リヨンでもっともっとゴールをあげたい」というベンゼマ。第9節で2位のマルセイユに勝ち点1ポイント差に詰め寄られているリヨンだけに、再び連勝街道を走るためには、若きエースのゴール量産が待たれる。