先週末から今週中旬まで世界中でワールドカップ予選が行われる。ユーロ2008準優勝のドイツはホームでロシアと対戦し、2−1で勝利を飾ったが、ヨアヒム・レーブ監督は“戦術的な理由”からFWケビン・クラニーを選出しなかった。これに頭に来たのだろう。クラニーは試合後、合宿地に戻らず、勝手に離脱してしまった。ドイツ代表の中でもあまり例のない造反劇に、今度はレーブ監督がカンカンに。「私が監督を務めている間、クラニーは二度と代表には招集しない」ときっぱり。クラニーにはドイツ協会から罰金などのペナルティが言い渡される予定で、世間もクラニーの身勝手さを責める声が多い。おそらくレーブ監督は宣言どおりにクラニーを外すであろう。2010年のワールドカップ出場を棒に振る可能性もある今回の離脱劇。クラニーの今後にとっても大きな意味を持つ確執である。