現在、世界中で金融不安が広まり、深刻な問題となっているが、その影響は今後、様々な形となってサッカー界にも波及しつつある。そんななか、プレミアリーグのウエストハムのメインスポンサーが短期間に500億円近い損失を出し、経営難に直面。ウエストハムはメインスポンサーを失うことが確実となり、同時にクラブはインドの企業グループから買収の提案を受けていることが明らかになった。

 ウエストハムは今年3月に『XL Holidays』社と3年間のスポンサー契約を締結。その時点でも先行きの金融不安は囁かれていたものの、ここまでの悪化は予想できなかった。しかし、株価の暴落で同社はわずか数週間で約25パーセントの資産を失ってしまう。とてもじゃないが、スポンサー契約料を支払える状態でないのは明らかだ。そんなクラブに興味を示したのがインドの『Reliance』社を率いるアルバン氏。彼はすでにトッテナムの買収に乗り出していたのだが、ウエストハムの現状に目を付け、ターゲットを変更した模様だ。

 今後もスポンサー企業の経営難が加速すると思われ、プレミアリーグのみならず、世界中のクラブが苦境を迎える可能性がある。今後の世界の経済状態が大いに気になるところだ。