アストン・ビラのマーティン・オニール監督は、MFガレス・バリーのリバプール移籍の可能性がいまだ消滅していないことを明言。リバプールの条件提示次第では、今オフ中にバリーが退団する可能性はまだあると語っている。

 先日、バリーの残留をクラブの公式ウェブサイトで発表したアストン・ビラ。クラブ側が設定した期限内にリバプールとの交渉がまとまらなったためとされていた。しかし、発表後にバリーと話したというオニール監督は、このイングランド代表からリバプールとの交渉を引き続き行なうよう要請されたことを明言。「他に手はない」と交渉を認めたオニールは、「今オフ中に移籍が決まらないことを祈る」と語っている。

「先週の月曜日にガレスと話をしたんだ。彼の代理人も出席し、水曜日の午後5時をデッドラインに決めた。それまでに、我々が設定する金額をリバプールが用意できなければ、今オフの移籍は無しということで合意したんだ。そして、リバプール側から連絡はなかった。報道では、15分間遅れただけと伝えられているようだが、それは嘘だ。とにかく我々は彼の残留を喜んだんだ。しかし、ガレスと代理人、そして私の3人でもう一度話し合ったところ、もう少し時間が欲しい要請された。彼らはリバプールへの移籍を信じて疑わない様子だ。非常に残念だが、私としては受け入れざるを得ない。あとはリバプール側の出方次第だ。彼らが資金を準備できずに、ガレスが残留してくれればいいが、そうはならないだろうと思う…」

 バリーの移籍を事実上容認する発言を発表したオニールは、「このチームでのプレーを望まない選手を使うのは難しい」と、指揮官としての苦悩も覗かせた。アストン・ビラ側は1800万ポンド(約38億円)を要求していると見られているが、バリーの意思がハッキリした今、非常に困難な交渉を強いられることになりそうだ。