一部メディアで退団の可能性が報じられたエバートンのデイビッド・モイーズ監督が、この噂を完全否定。「どこにも行かない」と語り、今後は戦力補強に力を注ぐと語っている。

 今オフの戦力補強が思うように進まないエバートン。ポルトガル代表MFジョアン・モウチーニョの獲得に失敗するなど、ここまで新戦力の獲得がゼロとなっており、この状況に不満を持つモイーズが近日中に監督を辞任する可能性があると英国紙が報じていた。

 しかし、モイーズ本人はこの報道について、「やるべき仕事がある」として否定。今後2、3週間以内に戦力補強を行ないたいと語っている。

「私はどこに行くつもりもないよ。まだやるべき仕事が残っているからね。新シーズンに向けた期待は大きいし、その期待に応えたいと思う。今は新戦力の獲得に力を注いでいる。現有戦力を底上げするだけの資金はある。しかし、ただ選手を獲得すればいいということではない。3、4人は獲得したいが、私が設ける基準は高い。今いる選手より高い能力を持った選手を獲得しなければ意味がない」

 エバートンの監督として8シーズン目を迎えるモイーズ。その能力は高く評価されているが、シーズンごとに順位が上下動するなど、安定感が課題に挙げられている。昨シーズンを5位で終えたスコットランド人監督は、更なる高みを目指し、まずは新戦力の人選に専念するつもりのようだ。