チェルシーの最高経営責任者を務めるピーター・ケニオンは、レアル・マドリーのFWロビーニョの獲得に向け、今後も交渉を続けていくと明言した。

 今夏の移籍マーケットにおいて、チェルシー入団が囁かれ続けているロビーニョ。しかし、チェルシー側の獲得攻勢にも、レアルはいまだ応じる素振りを見せていない。交渉の指揮を執るケニオンは、レアル側がこの24歳のブラジル代表が抜けた穴を埋める選手の人選を終えていないことが獲得難航の背景にあるとコメント。今後も粘り強く交渉を続けていくと語った。

「ロビーニョ獲得については、レアルが彼の代わりとなる選手を獲得できるかが鍵になっている。おかげで、交渉はストップしている状況だ。ここ数日で交渉は一向に進んでいないが、移籍期間は8月の末まである。まだ時間は十分残されているよ」

 一方で、レアルがFWディディエ・ドログバの獲得を狙っているとの報道については、「ディディエが移籍することはない。彼は今、(膝のケガで)リハビリ中だが、チェルシーの選手として新シーズンを迎える」と、その可能性を一蹴している。

 今オフのチェルシーは、ルイス・フェリペ・スコラーリを新監督に迎え、ポルトガル代表のMFデコやDFボジングワなどを獲得しているが、今オフの動きは例年に比べると静かだ。毎年、移籍市場を賑わしてきたチェルシーが、ロビーニョ獲得を実現し、再びオフシーズンの主役に躍り出ることになるのだろうか。