リーグ・アンの今オフ移籍市場で、もっとも多く主力流出の憂き目にあったのが、昨シーズンまで松井大輔が所属していたル・マン。

 サンテティエンヌに行った松井を筆頭に、昨季のチーム得点王デ・メロ(パレルモ)、ロマリック(セビージャ)とセセニョン(パリ・サンジェルマン)のダブル指令塔、守備的MFイェブダ、右サイドバックのカルヴェ(ナンシー)などGKを除くあらゆるポストで中心選手を失った。さらにディフェンスの要、CBのバシャも行き先は未定だが移籍する可能性が高い。

 加えてフランス有数の若き名将と言われるルディ・ガルシア監督(44)がリールに移ったのも大きい。しかしイブ・ベルトゥッチ新監督(45)のもと、チームはこれまでプレシーズン・マッチ6戦で3勝1敗2引き分けとなかなか健闘している。

 ベルトゥッチ監督は、リーグ・アン初挑戦。選手としては大成しなかったが、トゥール(当時2部)のリザーブチームで監督のキャリアをスタートし、1998年からル・マンのリザーブチームを10年にわたり率いて指導者としての評価を固めるに至った。

 これまでの最大の功績は、現チェルシーのディディエ・ドログバを一流選手として開花させたことと言われる。