スコットランド遠征第2戦目となる、対ダンディー・ユナイテッド戦で1-5と快勝したバルサ。後半から出場し、キレのあるドリブル、ゴール感覚を見せつけたレオ・メッシはハットトリックを決め、初戦に続きこの試合でも主役となったが、メッシの活躍をお膳立てした一人はサミュエル・エトーだ。メッシのハットトリックにはエトーが絡み、メッシとエトーは息の合ったプレーを何度か見せていた。

「エトーが出て行かないことになったらいいね。世界のどこにも彼のようなセンターフォワードはいないよ」。試合後、エトー残留を希望するコメントを残したメッシ。自分を理解してくれている仲間がいるからこそ、生まれたプレー、ゴールだと考えているのだろう。またチャビも「エトーは違いを作り出せる選手だし、ケガからの復帰後も素晴らしいレベルにある。僕らにとって重要な選手であり、プロの手本だ」とコメントするなどチーム内にエトー残留を望む声が多くあるのも事実。

 オリンピック・リヨンのカリム・ベンゼマとのトレードの噂も上がっている中、エトー本人は「近いうちに話すよ」とだけ語り、自身の将来については沈黙を守ったままだ。エトーはどう考え、どう決断するのだろうか?今はエトーの発表を待つしかない。

(スペイン通信)