ハンブルガーSVがオランダ代表MFラファエル・ファン・デル・ファールト(25)を1300万ユーロ(約22億円)で売却する用意があると 独紙“ビルト” が報じている。1300万ユーロ。ファン・デル・ファールトの移籍についてレアル・マドリーと交渉を始めるにあたりハンブルガーが要求する最低価格だ。

 ハンブルガーはファン・デル・ファールトに対するレアル・マドリーからの700万ユーロ(約11億8500億円)のオファーを拒絶しているが、レアル・マドリーは今にも新たなオファーをするだろうとハンブルガーのマルティン・ヨル監督は示唆。「私に言えることは、ラファエルは彼のキャリアの中でも最高の時代をハンブルガーで過ごしているということ。あと1年、彼が我々の元に残ってくれることに期待している」とコメントしている。

 一方のファン・デル・ファールトは「ハンブルガーであと1シーズン続けるために準備をしている」とチーム残留の意思を示しているが、「1年後には環境を変えるかもしれない。キャリアアップのチャンスだからね。ヨーロッパのビッグクラブでプレーするという夢を実現したい。レアル・マドリーを含めどこかへ移籍するという話は何もないが、選手なら誰でもいつかレアル・マドリーでプレーしたいものだよ」とコメントしていることから、ハンブルガーであと1年過ごした後、レアル・マドリーのユニフォームを着るのではという見方が強い。

 ハンブルガーがファン・デル・ファールトの移籍の扉を開いたことで、今後の交渉次第では1年後ではなく、今年となる可能性がでてきた。ただ、レアル・マドリーが提示し断られたオファー額とハンブルガーが交渉に応じる額に倍近い開きがある。レアル・マドリーがどう動くのかに注目したい。

(スペイン通信)