FIFAのブラッター会長の「クラブは23歳以下の選手のオリンピッック出場の自由を認める義務がある」という声明に対し、欧州クラブ協会やプロフットボールリーグから「義務ではない」と支持を取り付けているバルサはレオ・メッシのオリンピッック派遣を拒否するという姿勢を貫いている。バルサとFIFAの見解は平行線をたどったまま、メッシがアルゼンチン代表として北京オリンピッックに出場するか否かはハッキリしないままメッシはプレシーズン合宿を行っている。

“答え”が出ないままの状況にメッシの父親、ホルヘ氏は「交渉は続いているが、バルサの方針は変わらない。メッシが代表としてオリンピックに出場したいという希望や権利は明白であり、議論の余地もない。しかし、それはレオの決断ではなくFIFA会長であるブラッターの決断だ」としびれを切らしている様子だ。とはいえ、ブラジル代表に招集されているジエゴのようにクラブ(ベルダー・ブレーメン)の許可のないままオリンピッックに強行出場することはないとも。

 バルサとしてはメッシをチャンピオンズリーグ予選に出場させるという方針の他に、このプレシーズンでメッシにしっかり身体の基礎を作り上げ、彼がトップチームに上がって以来初めてとなるチームメイトとのプレシーズンを全うして欲しいという判断がある。

 FIFAが決断を下すことを要望するホルヘ氏。メッシの願いは叶うのだろうか?

(スペイン通信)