ジェノアに在籍した昨シーズン、19ゴールを挙げてセリエA得点王争いの3位となったマルコ・ボリエッロ。得点王デル・ピエロの21ゴールと2ゴール差だったが、ジェノアという小クラブでのゴールラッシュは、数字以上に評価されるべきものだった。その活躍が認められ、今シーズンは晴れてパスを保有しているミランへの復帰が決定。アレシャンドレ・パトやフィリッポ・インザーギらとともにFWのポジションを争うことになった。

 ミランは数日前からヨーロッパ選手権に参加した選手を除いてキャンプをスタート。どう大会に参加したボリエッロは、本来であればまだ休んでいて構わないのだが、自ら志願する形でキャンプに初日から参加。レギュラーポジション獲得に強い意欲を示している。イタリア国内ではそんなボリエッロの姿勢に評価が高まっており、レギュラー奪取ばかりでなく、得点王の可能性を説く関係者も出始めている。なんとも気の早い話ではあるが、今シーズンの

 ミランはロナウジーニョ、ザンブロッタ、フラミニが加入し、さらにレベルアップを果たしている。ジェノアでプレーするより得点チャンスが増すのは明らかで、ボリエッロにも大きな期待が寄せられている。長い“下積み”を終え、今度こそミランでビッグな存在となれるか。ボリエッロにとって、チャンスのシーズンとなる。