新シーズン合宿を精力的にこなしているユベントス。今季は、8月12・13日、同26・27日にチャンピオンズ・リーグ予備予選3回戦(※組合せ抽選は8月1日)が控えているため、モチベーションも高い。

 そのユーべに、近日中に特別なゲストが来ることがはっきりしている。トレードマークの葉巻とともに、かつてユーべのベンチで数々のタイトルを手にし、W杯をも制したイタリア代表監督マルチェロ・リッピその人だ。

 18日に予定されていた現指揮官クラウディオ・ラニエリへの表敬訪問は延期されたが、近日中に2人がプライベートで会うことは確実だ。

 リッピ訪問の目的はただ一つ。8月20日に予定されている新生リッピ代表による最初のゲーム、オーストリアとの親善試合へGKブッフォン、DFキエッリーニ、MFカモラネージ、FWヤクィンタ、FWデル・ピエロの5人を招集することを認めさせるためだ。親善試合に関わらず、リッピはファーストゲームから組める限りの最良メンバーを呼ぶつもりなのだ。

 だが20日は、計2戦行われるCL予備予選の中間日にあたる。ラニエリが当然渋るであろう代表招集に際して、有無を言わせぬよう先に牽制をかける算段。

 ユーロ惨敗で地に堕ちた代表の権威を取り戻すべく、リッピは精力的に動き始めた。