2部に降格したサラゴサ所属のFWリカルド・オリベイラの将来は未だはっきりしない。オリベイラの代理人もサラゴサが彼を手放すために何をすればいいのか分からないと混乱している。先週、オリベイラの代理人であるカストロ氏は何度もサラゴサ側と話し合いを行ってきた。オリベイラに届いているいくつかのオファーを提示するためだ。しかし、このオファーはサラゴサの専務であるアガピト氏によりすべて却下されている。

 カストロ氏によると、オリベイラに対しPSG、ベルダー・ブレーメン、ガラタサライ、オリンピック・リヨンからオファーが舞い込んでいるとのこと。このうちの3クラブはレンタルでの移籍を希望しているという。

「理解しかねる。我々は何をすればいいのか分からない。リカルドは代表でプレーしたがっているし、代表監督が彼をプランに入れていることも知っている。しかし、ブラジルの歴史上、2部でプレーする選手が招集されたことは一度もない。好条件のオファーがあるが、クラブは納得してくれない。昨年、サラゴサはレンタル移籍でミランに200万ユーロ(約3億円)払い、その後、1000万ユーロ(約16億9300万円)で買い取った。現在、レンタル移籍で300万ユーロ(約5億円)を払うクラブ、彼の保有権の半分以上となる1400万ユーロ(約23億7000万円)を払う用意があるクラブもある。理解できない」。

 これらの提示を相手にしないサラゴサ側の対応に困惑するオリベイラの代理人。もちろん、サラゴサにオファーを拒否する理由はある。マルセリーノ監督がアガピト氏にチームに残すよう要請しているからだ。今のところ同氏は約束を遂行している。この約束が破られるのはクラブにとって拒否できないオファーが届いた場合のみだろう。カストロ氏の希望は次回の話し合いにオリベイラと出席すること。アガピト氏が態度を軟化させることに期待している。

(スペイン通信)