バルセロナのジョアン・ラポルタ会長の留任が辛うじて決まった。6日に行われた不信任投票の結果、過半数のソシオがラポルタ会長の不信任案に賛成としたものの、3分の2にわずか届かず不信任は成立しなかった。

 ラポルタ会長と役員会に対する不信任案に賛成としたのは全体の60.6%(23,870票)、対してラポルタ会長が残ることを望むとしたのは37.75%(14,871票)。賛成が反対を圧倒的に上回りながらも、解散のために必要な66.66%にわずか及ばす、不信任案は否決となった。クラブの規約により、不信任動議が66.66%以上の票を得た場合のみ会長が辞任すると定められているためだ。

 この投票の結果を受け、ラポルタ会長は「この2年間で我々が行ってきたことに対する懲罰票だと捉えている。この結果を真摯に受け止め反省し、しっかりした制度と安定を取り戻すために必要な修正をしていく」とコメントし、会長続投への意欲を見せた。

 結果として不信任案は否決されたが、ラポルタ会長を支持していないソシオが6割以上もいるということが証明される形となった。クラブの混乱を避け、グアルディオラ新監督の新プロジェクトに懸けたいというソシオの気持ちもある。今回の不信任動議を辛うじて乗り切ったラポルタ会長だが、ソシオの厳しい目は同会長、役員会に向けられていることには変わりない。

(スペイン通信)