アストン・ビラのマーティン・オニール監督が、MFガレス・バリーの移籍を容認する用意があると明言した。これまでチームキャプテンの放出を頑なに拒み続けてきた指揮官が、苦渋の決断を語っている。

 これまでリバプール移籍が有力視されているバリーとの契約延長交渉を粘り強く続けてきたアストン・ビラ。しかし、オファー金額を上げて慰留を図ったものの、このイングランド代表MFは日曜日に「チャンピオンズ・リーグで自身の力を試したい」とのコメントでリバプールへの移籍希望を明言し、オニールも折れざるを得なかったようだ。

「ガレスのコメントには、会長も私も驚かされた。しかし、我々はいまだに彼の残留を強く願っている。それがガレスも承知しているよ。それでも、リバプールからのオファーが我々の設定金額に見合えば、ガレスの希望を叶えざるを得なくなる。ただ、それまで彼はまだアストン・ビラの選手だ」

 リバプールは現在、1500万ポンド(約31億円)のオファーを提示しているといわれているが、アストン・ビラ側は1800万ポンド(約38億円)の設定金額を譲るつもりはないようだ。バリーの移籍が確実となったアストン・ビラにとっては、チームの精神的支柱であるバリーの穴埋めに一刻も早く動かなければならない。