難敵ロシアに快勝し、ユーロ2008決勝進出を決めたスペイン代表。24年ぶりの快挙に選手のみならずスペイン国内も沸いている。翌日のスペイン主要スポーツ4紙もマルカ紙は「我々は最高だ!」、アス紙は「もちろん我々はできる!」、スポルト紙は「歴史的!」、ムンド・デポルティーボ紙は「リサイタル!」とスペイン代表の快挙をトップ紙面で大きく取り上げている。

 平均にして1287万人が昨夜のロシア対スペイン戦をテレビ観戦し、22時26分、シルバの3点目が決まりゴールを祝う瞬間の視聴者数は1751万人に昇った。試合後にはスペイン各地でもファンの歓喜、車のクラクションの音が響き渡り、多くのスペイン人も喜びを爆発させていた。

 その郷土愛の強さから代表よりもクラブに関心が強いというお国柄でもあるが、ロシア戦前の会見でチャビがユーロ優勝の可能性が膨らんだことで、スペインのファンにも全国的な一体感が生まれていると感じていると語っているように、スペインの人々も代表に強い関心を示している。

 スペインの“夢”の前に立ちはだかるライバルはドイツのみとなった。手強いライバルであり、厳しい試合となるだろうが、スペインの奏でる美しいシンフォニーは止まらないとも感じさせてくれる。スペインの歴史が変わるまであと一試合だ。

(スペイン通信)