レアル・マドリーのブラジル代表FWロビーニョの将来は不透明だ。噂されるクリスティアーノ・ロナウドのレアル・マドリー移籍は彼をベルナベウから遠ざけることを意味する。

 C・ロナウドの移籍交渉がまとまった場合、ロビーニョは放出。これがレアル・マドリーの考えだ。数週間前、カルデロン会長がロビーニョは移籍不可の選手であり、戦力と見なしていると語ってはいるものの、それはおそらくC・ロナウドを獲得できなかった場合のこと。C・ロナウド加入で両サイドは彼とロッベンで十分となり、ロビーニョの出場機会は減る。となると不満の声も当然出てくる。クラブとしてはそういったリスクは抱えたくないはず。また、シュスター監督もC・ロナウド獲得でロビーニョは放出というクラブ側の方針を承知しているという。

 レアル・マドリーにおいて高値で売れる選手の一人であるロビーニョ。彼の放出で得る資金をC・ロナウド獲得資金に充てることができる。レアル・マドリーはロビーニョの移籍金を4000万ユーロ(約67億円)と見積もっており、スコラーリ新監督がロビーニョを獲得候補リストに入れていると伝えられるチェルシーならこの額を払える。他にもマンチェスター・シティがロビーニョを狙っている。

 自身の将来はユーロ2008が終わるまで話さないとしていたC・ロナウドだが、19日、ドイツとの準々決勝で敗れたポルトガルはユーロから姿を消すこととなった。試合後、「みんな、僕が望んでいることはもう知っている。これ以上言うつもりはないよ。2、3日中にニュースがあるはずさ」と移籍の可能性を示唆するコメントを残したC・ロナウド。今夏の移籍マーケットで最も注目を集めるクリスティアーノ・ロナウドの移籍。そして彼の移籍はロビーニョの将来のカギを握ることになる。

(スペイン通信)