スペインのユーロ2008準々決勝の相手がイタリアに決まった翌日、ジョセップ・グアルディオラの後任としてバルサB(下部チーム)の新監督に決まったルイス・エンリケが就任会見の席でこの因縁の対決について「準々決勝ではイタリアと当たって欲しかった」との思いを語った。

 スペインとイタリアは1994年ワールドカップ・アメリカ大会の準々決勝でも対決しているが、ルイス・エンリケにとっては忘れられない悔しい試合の一つとなった。彼はイタリアのDFマウロ・タソッティから肘鉄を食らい顔面を出血、鼻骨を骨折した。この試合でスペインは2-1でイタリアの前に涙を飲んだ。

「ビージャに仇をとってもらって、スペインが上回ってくれることに期待している。世界王者を粉砕して欲しいね。同郷(アストゥリアス)のビージャがゴールを決めてくれたら最高だが、そうでなくても他の誰かが決めてくれるだろう。タソッティがプレーしないのはスペインにとって有利。だから、落ち着いていられるよ」。

 ビージャ、そしてスペイン代表にエールを送ったルイス・エンリケだが、タソッティとの一件は14年前の出来事であり、彼に対して何とも思っていないこととも強調している。

「(スペインの)ベスト8止まりという“ジンクス”を破るのにイタリアはこれ以上ない相手」と明言するルイス・エンリケ。スペインの“リベンジ”となるか?彼のエールとともに好調スペインはこの日曜日、現世界王者のイタリアに挑む。

(スペイン通信)