死のグループと言われたグループCで最後に生き残ったのはイタリアとなった。ユーロ2008準々決勝のライバルがイタリアに決定したことをうけ、スペインのアラゴネス監督が「喜ばしいライバルではない」と本音を明かした。

「世界チャンピオンであり、皆それを知っている。とても手強いライバルだが、このレベルになるとどこも難しい。イタリアは良い時と悪い時での戦い方を知っているチーム」と評したアラゴネス監督は「イタリアは喜ばしい相手ではないが、今のところはどちらにも勝つチャンスはある」と意気込みをのぞかせる。

 スペインは今年3月にイタリアと親善試合を行っており、今大会ゴールランキングでトップに立つダビ・ビージャのゴールでスペインが1-0で勝っている。しかし、それは何の役にも立たないときっぱり。「この大会では危機的状況にあったようだが、結局グループリーグを突破している」と警戒している。

 スペインにとってベスト8突破は鬼門となっている。ユーロにおける過去の成績では1964年の優勝、1984年の準決勝進出以外は最高でベスト8止まり。ここまで2戦2勝と好調にきているスペインは今大会こそこのジンクスを破るべく現世界チャンピオン、イタリアとの一戦に挑む。

(スペイン通信)