オランダはユーロ2008で当初の2つの目的は果たした。ベスト8進出、そしてスペインとの対決を回避することである。どちらかがグループリーグを1位か2位で終えることで準々決勝での対決の可能性もあったわけだが、これまで2戦2勝のオランダとスペインはグループリーグ首位通過を決め、準々決勝での直接対決は避けられた。

 スペインも首位通過となったことに安堵の色を見せているのはレアル・マドリー所属のオランダ代表トリオ、ファン・ニステルローイ、スナイデル、ロッベンだ。「スペインもグループ首位なったのは僕らにとってベスト。準々決勝では戦わないからね」、「僕らは強い。でも、スペインも強いチームだ。クロアチア、そして常に決勝トーナメントに顔出すドイツにもそれは言える」、「スペインは高いレベルのプレーを披露しているし、今大会で多くオプションを持っている」とそれぞれコメントを残している。

 好調のオランダ。レアル・マドリー・トリオも活躍を見せている。レアル・マドリーでのリーガ優勝はユーロでの大きな刺激になっていると言い、1年間一緒にプレーすることは利点であるとも。

 両チームの準々決勝のライバルはグループリーグ最終節で決まる。オランダの相手はスウェーデンかロシア、そしてスペインの相手はルーマニアかイタリアかフランスだ。ここまで7得点のオランダ、6得点のスペイン。準々決勝での対決は回避されたが、ともに準決勝に進んだ場合、オランダ対スペインの好カードが実現することになる。

(スペイン通信)