1日に行なわれた親善試合のトリニダード・トバゴ戦でイングランド代表のキャプテンを務めたMFデイビッド・ベッカムは、「自分の役目は終わった」として新キャプテンの任命をファビオ・カペッロ監督に要請した。

 ドイツ・ワールドカップ終了後に、長年務めてきた代表キャプテンの座を降りると宣言したベッカム。その後、スティーブ・マクラーレン前監督により、代表でのプレー機会を与えられない期間が続いていた。しかし、マクラーレンの後を継いだカペッロ監督からの信頼は厚く、念願だった代表100キャップを達成。さらに、3-0の勝利を収めたトリニダード・トバゴ戦では、キャプテンとして58試合目を迎えた。

 カペッロ監督によるキャプテン要請について、「母国を率いるのは嬉しい」と素直に喜びを表わしたベッカム。しかし、2010年ワールドカップ出場を目指すイングランドにとっては、新キャプテンを擁立したほうがいいと語っている。

「正直に言って、自分がもう一度アームバンドを巻くとは思っていなかった。監督に言われたときは驚いたね。予想すらしていなかったから。ただ、イングランドのキャプテンを務めるのは光栄なことだし、今後も頼まれれば喜んで引き受ける。でも、2006年ワールドカップが終わった後、キャプテンの役割はもう引き継ぐべきだと思ったんだ。その決断は今でも正しいと思っている。チームには素晴らしい選手が揃っているし、僕よりも若い。彼らの中からキャプテンを選ぶ時期に来ていると思うね」

 これまで、ベッカムの他に、スティーブン・ジェラード、リオ・ファーディナンド、ジョン・テリーの3選手をキャプテンに任命しているカペッロ監督。8月20日に予定されているチェコとの親善試合で、ワールドカップ予選を戦うチームのキャプテンを決定する見込みだ。長年、イングランド代表の顔として君臨し続けたベッカムの意志を引き継ぐのは、どの選手になるのだろうか。

デイビッド・ベッカムデイビッド・ベッカム(David Beckham)


生年月日:1975/05/02
所属   :ロサンゼルス・ギャラクシー
国籍   :イングランド
ポジション:MF