フランス通信(AFP)によると、元フランス代表MFクリスチャン・カランブーの功績をたたえるメモリアル・マッチが5月31日、出身地のニューカレドニアで行われた。

 カランブーはデビューしたナントでリーグ優勝(1995年)、レアル・マドリーで2度のチャンピオンズリーグ優勝(1998年、2000年)を果たしたほか、フランス代表として98年W杯、ユーロ2000を制するなど輝かしい経歴を残し、2005年秋、当時リーグ・アンのバスティアを最後に現役を退いている。

 メモリアル・マッチは、オセアニア選抜メンバーからなる「チーム・カランブー」と98年W杯優勝メンバーで構成される「ブルー98」の対戦となった。「ブルー98」には、ジネディーヌ・ジダン、ビシェンテ・リザラズ、ベルナール・ラマ、ユーリ・ジョルカエフ、ロベール・ピレスらが参加した。

 試合はピレスのゴールで先制した「ブルー98」が圧倒、ジダンの2ゴールを含めて8―2で勝利した。カランブーは前半は「ブルー98」でプレー、後半は「チーム・カランブー」に加わって、試合終了間際にペナルティーでオセアニア2点目のゴールをあげた。

 ロビングとヘディングによる2得点と芸術的なパスで1万人の観客を沸かせたジダンは、「クリスチャンは素晴らしい男。たとえ遠くても、彼のためなら来る甲斐があった」とかつてのチームメイトを祝福した。