リバプールのMFスティーブン・ジェラードは、アストン・ビラのMFガレス・バリーの獲得をクラブ側に要請した。日曜日に親善試合のトリニダード・トバゴ戦を控えたイングランド代表に帯同中のジェラードは、代表チームの中盤でともにプレーするバリーの加入が実現すれば、リバプールの大きな戦力になると力説した。

 1998年のプロ契約以来、アストン・ビラ一筋でプレーしてきたバリー。昨年からはイングランド代表でもスタメン出場の回数が増えるなど、攻守の両面で存在感を示すプレースタイルにビッグクラブからの注目が集まっている。そして、ジェラード擁するリバプールが、今オフの獲得に乗り出すことを明言。一方、バリー自身は態度を明らかにしておらず、その去就は大きな注目を集めている。

 この状況に、リバプールのキャプテンを務めるジェラードが、バリーの獲得を実現させるようクラブに嘆願。プライベートでも仲が良いという27歳について、「より高いステージでのプレーが必要な時期だ」と、メディアを通じて熱烈なラブコールを送った

「ガレスにはリバプールに移籍してほしい。心から願っているよ。彼が来れば、リバプールはもっと強くなれる。もちろん、ガレスはアストン・ビラにとって重要な選手だ。でも、どうしてもリバプールに来て欲しいんだ。レベルの高い選手とは簡単に共存できる。ガレスにとっても、アストン・ビラを離れるのは簡単なことじゃないと思う。でも、彼ももう27歳だし、レベルアップするにはチャンピオンズ・リーグでプレーできる環境が必要だと思う。それも今すぐにね。シンプルにプレーする彼のスタイルは、僕ともフィットするしね」

 リバプール側は、すでに1000万ポンド(約20億円)プラス選手の条件を提示しているが、アストン・ビラのマーティン・オニール監督は、「過小評価だ」としてオファーを一蹴。今後、リバプール側が移籍金の額を増やして、再度オファーを提示する見込みだ。バリー本人は代表戦が終了次第、自身の去就について語るとされているが、果たしてジェラードの熱い想いは通じるのだろうか。