フランス代表GKグレゴリー・クペの退団が決まったリヨンが、その後釜としてニースのユーゴ・ロリスを迎えることになった。レキップ紙などが29日に伝えた。

 これまでレキップ紙はロリスのACミラン移籍を有力視しており、リヨン入りの可能性は薄いと報じていた。

 ロリスは、ユーロ2008のフランス代表入りを果たしたマンダンダ(マルセイユ)と並び称される21歳の若手GK。フランスが2005年のU-19欧州選手権、翌年のU-20トゥーロン国際大会で優勝したときの正GKだ。

 ロリスはリヨンに決めた理由について、「まず僕にとって、フランス最高のクラブから誘われるのは大きなチャンス。そしてリヨン側が熱心に僕を望んでくれたこと。リヨンは模範的なクラブだ。タイトルを争い、チャンピオンズリーグに出場できるのは、選手にとってそうそうあることじゃない。フランスではこれ以上(のクラブ)はない」とレキップ紙に語った。

 クペの後釜という大役に関しては、「偉大な選手の後を継ぐのは、やり甲斐のあるチャレンジ。重圧というよりは、光栄と誇りを感じる」という。クペの退団を待っての決断かという問いに対しては、「まったく関係ない」と一蹴した。

 いまは右手の骨折でリハビリ中のロリス。「手は使えないが、走ったり、フォーメーションプレーに参加したりはできる。まずは手をしっかり守ってこれを続け、徐々に本格的な練習に取り組みたい」と冷静に話した。