28日に行なわれた国際親善試合のアメリカ戦で代表101キャップ目を記録したイングランド代表のMFデイビッド・ベッカムは、代表チームにおける自身の役割についてコメント。今後はよりスペシャリスト的な役割を求められるだろうと語っている。

 アメリカ戦にスタメン出場したベッカムは前半38分、フリーキックからDFジョン・テリーのゴールをアシスト。精度の高いボールを供給し、健在ぶりをアピールした。それでも、前半終了と同時にMFデイビッド・ベントリーと交代した33歳は、ファビオ・カペッロ監督から求められているのは、フル出場してチームを牽引することではなく、得意の右足からチャンスを創出することだと認識しているようだ。

「今後は、スタメンで出ることもあれば、途中出場になることもあるだろう。ただ、まだ代表でプレーできると思っているし、チャンスもあるはず。とくに、セットプレーなら、精度の高いキックでゴールチャンスを作ることができる。代表ではまだまだプレーしたい。コンディションとパフォーマンス次第でメンバー入りのチャンスはあると監督にも言われているからね」

 現在のイングランド代表では、もはやベテランの部類に入るベッカム。MFオーウェン・ハーグリーブスが「デイビッドがチームにいること自体に意義がある。ピッチ上での活躍だけじゃなくてね」と語るように、代表チームでは経験豊富な選手としての役割も求められている。33歳となったベッカムは、自身の立ち位置をしっかりと把握しながら、今後も代表でのプレーを続けるつもりのようだ。