ユーロ2008本大会に向け合宿中のスペイン代表。背番号が発表され、アーセナルのMFセスク・ファブレガス(21)がスペイン代表の10番を着けることになったが、彼に気負いはない。「10番はプレッシャーにはならない。数字は何の意味ももたない。いつものように落ち着いて、持ち場できっちりプレーしなきゃいけない」と“ラジオ・マルカ”のインタビューで心境を明らかにしている。

 まずはユーロ前のテストとなるペルーとの親善試合に備えるスペイン代表。28日の練習でアラゴネス監督はGKにカシージャス、セルヒオ・ラモスとカプテビーラが両サイドバック、CBにプジョールとマルチェナ、ボランチにはセナ、セスクとチャビがその前に入り、右サイドにイニエスタ、左サイドにシルバ、そして1トップにフェルナンド・トーレスという4-5-1システムをテストしていたことから、セスクのスタメンはかなり濃厚だ。

 また、移籍シーズンともなると何かと騒がれるのはセスクの去就についてだが、「アーセナルに残るよ。監督は僕を信頼してくれているし、僕も監督を信頼している。プレミアで優勝したいし、それを成し遂げるまで戦うメンバーの一人だ」とアーセナル残留を明言し、来シーズンこそアーセナルで勝利のトロフィーを掲げると意欲を見せている。

「ルイスは僕にチャンスを与えてくれたし、ピッチに立つチャンスを与えてくれたら、責任を持ってチャンスを活かさなきゃいけないし、僕のチームでやっているようなプレーを心がける必要があるんだ」と謙虚に語るセスク。アーセナルで欧州きってのゲームメーカーの一人として成長したセスクがユーロでスペイン代表を引っ張っていく姿に期待したい。

(スペイン通信)