「畑に来て涙が止まらなかった」地震で梨が8割落下 イグサ農家も作業小屋倒壊 熊本の農業に打撃
今日(6日)、被災地を訪れた鈴木農水大臣は八代市で田んぼや畑に水を送る幹線水路などを視察しました。
■農家
「液状化でハウスが傾いたりしています。国の補助等も増備してもらえれば」
地元の農家と意見交換を行い、被災状況を確認しました。
■ナシ農家 吉村郁哉さん
「8割、9割は落ちている状態」
地震の揺れで落ちてしまった収穫間近の梨。
吉村郁哉さんと沙織さん夫婦の農園では約15トン、8割ほどが落ちてしまいました。
■ナシ農家 吉村沙織さん
「(地震後に)畑に来て、見て、涙が止まらなかった」
日本一のイグサの産地、八代市でも。
■イグサ農家 宮下優作さん
「普通に仕事してたんですよ。畳表織ってて、揺れたと思ってぱっと出て行って…」
宮下優作さんは作業小屋の中で地震に遭遇しました。2階建ての建物は倒壊してしまいました。
■イグサ農家 宮下優作さん
「この中に収穫したイグサが、2階に保管していた、ざっと1200畳分くらい」
畳を織る機械が小屋の中に残ったままで作業を進めることはできません。
■イグサ農家 宮下優作さん
「小屋がつぶれたとか、中の織機がもう倒れてとか、皆さん大なり小なり被害にあっている」
影響は、ほかにも…。
■イチゴ農家
「水分が全然なくてカラカラ」
氷川町のイチゴ農家。断水で水やりができなくなり、イチゴの苗が枯れてしまいました。
■イチゴ農家
「ショックです。みんなで頑張ってここまできれいに元気に育っていたんですけどね」
なんとか生き残った苗は土を入れ替えて、少しずつ回復しているといいます。
■イチゴ農家
「復活してよかった。来年からまた頑張らないと」
氷川町では農業用水用のパイプラインが破損し、管がむき出しになっています。
復旧の見通しは立っていません。
一方、八代市では。
■NNN取材団 切通大雅
「猛暑の中急ピッチで水道の復旧作業が続けられています」
断水を解消するため熊本市から業者が駆け付けていました。
■熊本市管工事協同組合 永田純一副理事長
「(前回の)熊本地震で八代市の方から多大な支援をいただきました」
「10年前の恩返しをできるように、1日でも早く1時間でも早く水が出るよう頑張っている」
地震が起きても変わらない、人とのつながり。
出荷前の梨の8割が落ちてしまった農家の吉村郁哉さんと沙織さん夫婦。物流が止まり発送ができなくなったため、収穫した梨は、八代市の実家で販売することに。
SNSの告知で知った人や常連客が次々と訪れます。
■客
「すごく頑張って育てているのが あんな風に落ちているのはきつい」
「応援しようと思って」
■ナシ農家 吉村郁哉さん
「お客さんの喜ぶ顔を見て栽培をしているので」
「おいしかった。また来ますという言葉が励みになるのでうれしい」
産地を守り、農家の営みをつないでいくためにも、一日も早い復旧と支援が求められています。
