増田恵子(18年5月撮影)

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元ピンク・レディーのケイこと歌手増田惠子(67)が7日、夫の桑木知二さんが、膵臓(すいぞう)がんのため8月21日に亡くなっていたことを明らかにした。70歳。すでに葬儀は親族のみで執り行ったという。

02年に桑木さんと結婚した増田は、所属事務所を通じてコメントを発表。「この度の訃報のご連絡がこの段になりましたこと、どうかお許し下さい。夫 桑木知二は、昨年暮れ辺りから体調を崩しがちになり、今年3月に膵臓癌が見つかり、その後肝臓にも転移し末期と診断されました。その間二人で多くの事を語り合い、治療は続けつつも『命の長さよりも生活の質を選ぼう』『笑顔に満たされた温かな時を一緒に過ごそう』と決め、1分1秒を大切に過ごして参りました」と明かした。

また「8月のライブに向けても『必ず観に行くからね』と言っていましたが、それも叶わず旅立ちました。トモは、歌っている私が大好きでした。私ももちろん歌う事が大好きです。ですので、これからも歌い続けている私を温かく包んでくれると思います。皆様、これからも今までと同様に温かく見守って頂けましたら幸いです」とした。

また公式ブログも更新。亡くなるまでの3時間ほど「ずっとトモの手を握って声を掛け続け」、最期を看取ることができたという。桑木さんの体に変調があったのは、23年5月ごろだったといい「一緒に歩いていて息が上がり先に行ってと…運動不足じゃない? そうだね! と笑って話してた」。同12月には「目がダブルビジョンに見えて疲れるんだ…徹夜で仕事して目を酷使してるからだよ、病院に行こうよ! この仕事1月までに上げたら行くよ! 無理しないでよ と話した」という。

年が明けて、2月に脳ドックと眼科を受診するも原因不明で、3月に主治医の大学病院で検査した結果、膵臓がんが見つかったという。「今から5年前に、ステージ1にも満たない肺癌を見つけて頂き、早期発見で抗癌剤も必要のない摘出だけで免れ、その後年三回の検査でも何処にも異常はなかったのに…。最初はステージ2bだった膵臓癌…結局、肝臓への転移が判明してあっという間にステージ4の末期となりました」など、経緯を明かした。

8月24日に増田が行ったライブの3日前に亡くなったという。

「トモが癌になった事、そして三日前に亡くなった事。誰にも言えませんでした。私が壊れそうだったから。誰にも言いたくなかったです。ファンの皆さんも、たったひと時を楽しみに現実を忘れて夢の世界に浸る為に来て下さるのだから。スタッフだってミュージシャンだって、その夢の世界を作る為に無心で頑張って下さるのだから。横浜のライブは不思議な感覚でした。私はあたたかな黄金色に光るまゆの様な物に包まれてステージに立っていました。優しい光を発して あれはトモです! トモが私を包んでいてくれる安心感がありました。これからも、ずっとステージに立つ時はいつでも。そして皆さんも、これからもずっとずっと私と一緒にいて下さいね!」

さらに「そして最後に皆さん、トモに優しく接してくれて、トモを慕って下さって、本当に本当にありがとうございました」とファンへの感謝もつづった。