6日、テルアビブで、人質の家族らの話に聞き入る人たち。連れ去られた人の写真を掲げる人の姿もあった=西田道成撮影

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 【テルアビブ=西田道成】パレスチナ自治区ガザでの戦闘の発端となったイスラム主義組織ハマスによるイスラエルへの越境攻撃から7日で1年となるのを前に、イスラエル中部の商都テルアビブで6日夜、拉致された人質との連帯を示す集会が開かれた。

 集会では人質の家族らが、数千人を前に演説し、ガザで拘束されている人たちに思いをはせた。

 集会は人質の家族団体などが主催した。ガザに連れ去られて監禁中に死亡したハイム・ペリさんの娘ノアムさんは、父ハイムさんが誘拐される前夜に家族で語らったことを振り返り「家族全員で過ごした感動的な夜だった」と目を潤ませた。

 中部ヘルツェリアから訪れたショシー・エイアルさん(60)は「1年もたつのに帰ることができない人がいると思うと胸が締め付けられる」と述べ、政府に人質解放に向けた交渉を急ぐよう求めた。

 越境攻撃では1438人が殺害され、251人が人質として拉致された。101人がガザに拘束されたままで、35人の死亡が確認されている。