試合後に愛鷹力(左)と握手し、感謝を述べる飯伏幸太 

写真拡大

 米AEW所属の飯伏幸太(42)が、元K−1ファイターの愛鷹力(34)改め愛鷹亮に惜別のメッセージを送った。

 6日のGLEAT・エディオンアリーナ大阪第1競技場大会では愛鷹、高橋幸光、菊タローと組み、田中稔、伊藤貴則、池本誠知、通天閣下組と対戦。前日は古巣のDDTから2大会の欠場が発表された飯伏だったが、GLEATには予定通り参戦した。

 愛鷹は昨年12月にK−1を引退し、飯伏率いる「飯伏プロレス研究所」所属選手として12月30日のGLEAT東京ドームシティホール大会でプロレスデビュー。今年9月22日の大阪大会でGLEATへの入団を直訴し、この日は飯伏プロレス研究所卒業&GLEAT入団マッチとして出場した。

 飯伏はいつも通りの動きで躍動し、存在感を発揮。愛鷹との最後の時間をかみしめながら、合体技を炸裂させた。最後は飯伏が伊藤にラリアートからのカミゴェを決め、完璧な3カウントを奪った。試合後は愛鷹と顔を近づけ、感謝を伝えた様子。お互いに涙を目に浮かべ熱い抱擁を交わした。

 バックステージで飯伏は「複雑な感情です…。1人いなくなるだけで、こんな寂しいもんだなって。だから辞めないでね」と仲間に呼びかけた。

 菊タローから「今日でアイツはGLEATだから。戦争だ!」と声をかけられると「終わりは始まり。僕は心から彼を尊敬してたので、GLEATの選手として完璧な最強の愛鷹亮といつか同じリングで会う日が来る時まで、僕は待ってます。それを楽しみにしてます」と涙をこらえながら控室へ消えていった。