“卵投げつけ女”初公判 投げた回数「わかりません」 懲役2年6か月を求刑
岐阜県川辺町で隣の住宅に何度も生卵を投げつけ、壁を壊したとされる女の初公判が開かれました。女は投げつけた回数について「はっきりわかりません」と話しました。
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各務良子被告(53)
「クソババァ!」
警察
「はいはいはいはい」
記者
「暴言を吐きながら警察に連れられていきます」
各務良子被告
「クソババァ! 覚えとけよ!」
各務良子被告。去年11月〜今年8月、隣の住宅に複数回生卵を投げつけ、壁を汚して壊した罪に問われています。
被害にあった住宅の壁は汚れ、卵は日常的に投げつけられていたようです。
被害にあった住人
「毎日です。投げていない日がない。少ない時で5〜6個、多い時は20個くらい」
窓の隙間から2つ投げられたかと思えば、わずか10分後に3つ飛んでくる時もありました。このような被害が5年ほど前から毎日だといいます。
被害にあった住人
「1回だけゆで卵を投げられた。外にあった農機具を入れるボックスが壊れた」
時には投げ込みに失敗し、各務被告が卵の殻を拾って再び隣に投げ入れる姿も防犯カメラに記録されていました。
──何かで一度トラブルに?
被害にあった住人
「ないです、ないです。お話も多分10年くらいしていないんじゃないか」
各務被告は3年前にも同じ容疑で逮捕されていますが、その後も卵を投げ続けていたとみられます。なぜなのか…3日、法廷で語りました。
連行された時とは一転、マスク越しでもわかるほど、不安げな表情を浮かべていた各務被告。起訴内容について問われると、卵を投げ入れたことは認めた上で…
各務良子被告
「多数回とあるが、どのくらい多数回なのか、はっきり私にはわかりません」
回数については争う姿勢を見せました。では、なぜ卵を投げたのか。
各務被告
「(被害者から)バカとか、仕事しないで家にこもっていていい身分だねとか。いつとかは覚えてない」
被害者から暴言を受けたと主張。
各務被告
「相手に言い返すのを我慢していて、ストレスを感じて投げてしまった」
その上で…
各務被告
「とても迷惑や嫌な思いをさせたと思います。卵投げたりとか一切したくない、投げないようイチから生活を送りたい」
反省の弁を述べました。
検察側はこう指摘しました。
検察側
「防犯カメラに映らないように室内から手だけで巧妙に犯行を行っている。被害者に対する怨恨(えんこん)で犯行に及んでいて、再犯の可能性が高い」
懲役2年6か月を求刑しました。
一方、弁護側は「深く反省の意思を述べている」などとして情状酌量を求めています。