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被害総額は全国で約2億円の窃盗グループの実行犯の男の裁判で、熊本地裁は3日、懲役6年6か月の実刑判決を言い渡しました。一方、共犯者とされる男は体調不良を訴え、判決が先延ばしとなっています。

住居侵入や窃盗などの罪で判決を受けたのは、熊本市東区の無職・郄橋幸栄被告(52)です。判決などによりますと、郄橋被告は2022年12月、他の5人と共謀して奈良県の住宅に侵入し、現金約1億3500万円と時価約5640万円相当の指輪や金庫を盗むなど、3府県で窃盗を繰り返しました。総額約2億円の被害のうち、郄橋被告は報酬として1060万円を受け取っていました。

3日の判決で熊本地裁の鈴木和彦裁判官は、「計画的で悪質な犯行で、被害額は極めて高額」と述べ、懲役7年6か月の求刑に対し懲役6年6か月の実刑判決を言い渡しました。

一方、共犯者とされる熊本市東区の茺粼圭被告(58)は、判決予定の法廷に姿を見せませんでした。代理人弁護士は「不安神経症と診断されており通院している」と説明しました。濱粼被告は7月以降、新型コロナの後遺症や熱中症、ぎっくり腰などを理由に欠席を繰り返していて、判決が延期されるのはこれが少なくとも6回目です。