晴天の日が多く、長い日照時間を活かして昔から小麦の栽培が盛んな埼玉県は、香川県に次いで全国2位のうどん生産量を誇り、近年では「うどん共和国」としてPR活動も推進している。麺の幅が5センチ以上であるインパクト大の「こうのす川幅うどん」や、のどごしのよさが特徴の伝統的な「加須うどん」など、埼玉県のうどんは地域ごとに特色の強いラインナップが並ぶのが特徴だ。

【写真】埼玉県内で製造されたうどんを、埼玉県産豚肉を使用した特製つけ汁で味わえる

そんな埼玉県の児玉郡神川町「おふろcafé 白寿の湯」にて、夏の風物詩とも言える「流しそうめん」ならぬ、「流しうどん」が2024年10月1日(火)より開催される。埼玉県内の製麺所で製造されたうどんを、温泉施設の館内にある回転式の流しそうめん機に流し、埼玉県産豚肉を使用したつけ汁で味わうことができる。今回は、「白寿の湯」支配人の佐藤さんに、流しうどんの提供を始める理由や狙いなどについて聞いてみた。



――今回の「流しうどん」の提供に関して、狙いやターゲットなどについて教えてください。

埼玉県のうどんは香川県につぐ全国2位の生産量を誇ります。また、県内でも地域によって特徴の異なるさまざまなうどんや食べ方がある点が魅力です。このことを埼玉県内外の多くの方に知っていただき、埼玉のうどんのおいしさ、魅力を伝えたいと企画しました。

今回のイベントでは、埼玉県に数多くある製麺所で生産されたいろいろな種類のうどんを楽しめる予定です。日によって提供する種類は異なりますが、食べ比べができるよう2種のうどんを提供します。

【写真】埼玉県内で製造されたうどんを、埼玉県産豚肉を使用した特製つけ汁で味わえる


――夏の風物詩でもある、「流し○○」を秋にも実施するアイデアや、埼玉名物のうどんを流すアイデアはどのようにして生まれましたか?

2024年6月に白寿の湯がリニューアルし、新たに回転式流しそうめん機を導入しました。流しそうめんが実施される夏だけでなく、秋や冬にも「流し○○」をお客さまに楽しんでいただきたいと思っていました。そうめん以外にも流せる食材がないかといろいろな物を試しに流して、試行錯誤を繰り返す中で、埼玉らしい食材を流すことで地域の魅力発信に繋げられないかと思い立ち、「流しうどん」にたどりついたのです。

夏季期間中は流しそうめんプランも(2024年シーズンは9月30日(月)までの提供)


――予約サイトでは10月分の予約を受け付けていますが、今回のイベントは10月分のみ期間限定開催ですか?

現状では10月末日までを予定しておりますが、反響がよければ11月以降も実施したいと考えております。

――今回の記事で「おふろcafe 白寿の湯」を初めて知るという方に伝えたい魅力などあれば教えてください。

おふろcafé 白寿の湯は、関東でもトップクラスの泉質と、発酵と糀をコンセプトにした食事が楽しめるおふろ屋さんです。館内には約5000冊の漫画や雑誌、無料のコーヒーやマッサージ機などがあり、一日ゆったりとくつろげます。

2024年6月にリニューアルした館内はゆったりとくつろげる空間になっている


――最後に読者に一言お願いします!

ぜひ一度ご来館いただき、おふろcafé 白寿の湯の魅力を知ってください!

埼玉県名物のうどんを流して楽しめる「回転式流しうどん」のプランは、大人(中学生以上)平日2680円、土日祝2880円、子ども1480円で、インターネットから予約ができる。プランにはうどんのほかに入館料、タオルセットが付いている。温泉やうどんも楽しみつつ、館内で漫画や雑誌などを読みながら、ゆったりとした一日を過ごせる「おふろcafé 白寿の湯」は要チェックだ。

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文=平岡大和