「ディーゼル」のデニムを履いている若者を街中でよく見かけます。ファッションにお金をかける人が多いのか、収入が多いのかどちらなの?

写真拡大

季節が変わると新しい服がほしくなりますが、ファッションにお金をどれくらいかけられるかは人によって異なるでしょう。例えば、一着数万円もするディーゼルのデニムを履いている人を街中で見かけると「ファッションにお金をかける人は多いの?」「年収が高いからファッションにお金をかけられるの?」などと考えるかもしれません。 そこで今回は、ファッションへの支出や20~30代の平均収入について調べてみました。物価上昇などで自身の支出を見直しつつ「おしゃれをしたい」と考える人は、ぜひ参考にしてください。

街中でよく見かけるディーゼルのデニム……ファッションにお金をかける人は多い?

ディーゼルのデニムを履く人を街中でよく見かけると「ファッションにお金をかけている」と感じるかもしれません。例えば、ウィメンズのデニムアイテムを調べてみると、価格帯は3万円ほど、高いものでは16万円を超えるものもあるようです。デニムのボトムスと合わせてトップスやブーツなどをコーディネートすると、ファッションに相当のお金をかけていることが考えられます。
ファッションにかけるお金について、保険マンモス株式会社が女性500人を対象に実施したアンケート調査によると、毎月の金額は以下の通りです。

●1000円未満:1%
●1000円~3000円未満:25%
●3000円~5000円未満:21%
●5000円~7000円未満:14%
●7000円~1万円未満:14%
●1万円~2万円未満:11%
●2万円~3万円未満:3%
●3万円~4万円未満:1%
●4万円~5万円未満:1%

ファッションに毎月かける金額で多い価格帯は「1000円~3000円未満」「3000円~5000円未満」であることが分かります。間を取って3000円くらいの支出であると仮定すると、年間で3万6000円になり、ようやくディーゼルのデニムを購入できる金額に達します。なお、ファッションにかける毎月の金額が3万円以上と回答した人は全体の2%しかいませんでした。
また同調査では、消費の落ち込みとともに洋服代に使う金額が減っていることや、コロナウイルスの影響で在宅勤務が増えたことから「おしゃれをする必要がない」と考える人が増えたことも指摘しています。街中で、ディーゼルのデニムを履いている人をよく見かけると感じられる場合、それはファッションにお金をかけている一部の人なのかもしれません。
 

ファッションにもっとお金をかけたい! 20~30代の収入は平均でどのくらい?

「もう少し収入が増えればファッションにかけられる経済的余裕もでるのに……。」と考える人もいるのではないでしょうか。しかし、どれくらいの収入があれば余裕がでるのかについては、人によって異なります。例として、20~30代の平均賃金を参考にして考えてみましょう。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」によると、20~30代の平均賃金は以下の通りです。

●20~24歳:22万4600円(男:22万9800円/女:21万9600円)
●25~29歳:25万8300円(男:26万7800円/女:24万5800円)
●30~34歳:28万6000円(男:30万2100円/女:25万9600円)
●35~39歳:31万4800円(男:33万7900円/女:27万100円)

家計収支はそれぞれ異なりますが、上記から家賃や固定費、食費などを差し引くと、ファッションにかけられる金額は限られるでしょう。
 

ディーゼルのデニムを履いている人はファッション好きの一部の人かも! ファッションにお金をかけたければ平均以上の収入を得ることも大切

ファッションにかける1ヶ月の金額は「1000円~3000円未満(25%)」「3000円~5000円未満(21%)」が多く、間を取って3000円と仮定すると、年間で3万6000円ほどが一般的であることが分かりました。ディーゼルのデニムは、1着3万円~16万円ほどなので、毎月3万円以上をファッションに費やす2%ほどの人が購入しているのかもしれません。
上記より、20~30代の平均賃金は、22万4600円~31万4800円でした。ファッションにどれだけお金をかけられるかは、それぞれの家計収支によるため一概にはいえませんが、家賃などの固定費や食費などを考えると、1着3万円を超えるファッションアイテムを購入したい場合は平均賃金以上を稼ぐ必要があるかもしれません。
 

出典

保険マンモス株式会社 ファッションにかけるお金は毎月いくら? 女性500人アンケート調査結果。3,000円未満が最も多く年々減少するアパレル消費をあらわす結果に(PR TIMES)
厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査の概況 (7ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー