「真夏に停電したらどうする?」熱中症には要注意 いざという時のためにどんな備えができる?
車のエアコンが壊れたことがきっかけで「真夏の停電」に不安を感じ…
先日、筆者の車のエアコンが故障しました。比較的近いところでの移動でしたが、道路が事故などの影響で大渋滞。
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車が動かないため、走行時のさわやかな風は全く入ってこない上、渋滞の中で車を停めて飲み物を購入することもできない状態です。
汗をかき続ける中、熱中症の恐怖を感じずにはいられませんでした。
何とか、渋滞から外れ水分も無事に入手し大事には至りませんでしたが、そんな中「もし真夏に家が停電したらどうしたらいいのだろう?」と不安に思った次第です。
近年、日本の夏がどんどん熱くなっています。
今年(2024年)の7月29日は、佐野(栃木県)で最高気温41.0℃を観測、このほかにも、館林(群馬県)と天竜(静岡県)で40.2℃、伊勢崎(群馬県)40.1℃、熊谷(埼玉県)と古河(茨城県)40.0℃と6か所で40度以上を記録しました。
日本中の気温が上昇傾向にあり、昔のように「窓を開けていれば大丈夫」といった状況ではなくなってきているのです。
真夏の停電でのリスク 「熱中症」に気を付けて!
真夏の停電で困ることとしてまず思い浮かぶのは、エアコンや扇風機、冷蔵庫が使えなくなることです。
そうすると、部屋を冷やすことも冷たい飲み物を飲むこともできなくなってしまう上、冷蔵庫で保管していた食料が傷むリスクも高まります。
また、電気給湯器を使っている方は、給湯器内のお湯を使い切ったらお湯も出なくなってしまい、風呂やシャワーもつかえなくなります。
しかし、それ以上に一番懸念されるのは、室内の気温や湿度が急上昇して熱中症のリスクが高まることです。
食材が傷むことや、風呂に入れないのもつらいですが、停電が長引くことでリスクが高まる熱中症から命を守ることが大切になります。
真夏の停電、まずは熱中症リスクを回避を優先
停電時に意識してほしい主な熱中症対策は次の通りです。
・車に避難する
・体を冷やす
・水分や塩分を補給する
・停電時に役立つグッズを活用する
車に避難する
なんといっても、手っ取り早い避難場所はエアコンがきいた車内です。
ただし、同じように車を使う人が増え、停電後はガソリンスタンドが混雑することも考えられるので、日ごろからこまめにガソリンの給油を行っておくと安心です。
また、筆者のようにエアコンが故障、といったことがないように日ごろから車のメンテナンスをお忘れなく。
水分や塩分を補給する(水やスポーツドリンクをこまめに飲む)
停電中は、こまめな水分補給を続けましょう。
のどが渇いたと感じなくても定期的な水分摂取を自分だけでなく家族や周りの人にも呼び掛けてください。
また、コーヒー、紅茶、お茶など利尿作用の高い飲み物は体内の水分不足を助長してしまう可能性があるので、飲むなら水やスポーツドリンク、経口補水液などがおすすめです。
また「水分不足を補おう」とスイカを食べる方がいるかもしれませんが、実はスイカは利尿作用が高いので、停電中は控えた方がよいと考えられています。
また、エアコンのない部屋で過ごすため大量の汗をかくことも想定して、体内の塩分不足を補うことも意識しましょう。
塩飴や塩タブレット、なければ少量の塩も熱中症対策には役立ちます。
エアコンのない場所で「熱中症」対策は他にも…
体を冷やす
熱中症対策として体を冷やすことも大切です。
冷凍庫に保冷剤や氷がある場合は、タオルなどに巻いて太い血管がある首やわきの下などに当ててください。
保冷剤を長持ちさせるためにクーラーバッグや保冷バッグがあれば、使わない保冷材はその中で保管しましょう。その際、凍った食材や氷なども入れることができれば、クーラーボックスや保冷バッグの保冷力が長持ちします。
保冷剤や氷がないときには、水で濡らしたタオルを首に巻くだけでも体の熱を少し下げることができるでしょう。冷却タオルがあればそれを活用すると効果的です。
また、水風呂も体を冷やす効果がありますが、水風呂が苦手な方は、洗面器に水を入れて足だけ冷やすだけでも良いでしょう。
停電時に役立つグッズを活用する
停電時に役立つグッズとして、携帯扇風機や発電機、太陽光発電を活用したソーラー発電機などがあります。
自宅にある場合は活用しましょう。
停電対策としての備え
停電はいつ起こるかわかりません。熱中症対策を紹介する中で「あったらいいな」と思えるグッズをまとめました。
クーラーボックス
冷たい飲み物の保管に加え、冷蔵庫の食材を守る意味合いでもクーラーボックスがあると便利です。折り畳み式のクーラーボックスですと普段の収納にも困らないでしょう。
保冷剤
買い物時にいただいた小さな保冷材は冷凍庫の隙間に入れておくと、いざという時に便利です。
水を入れて凍らせたペットボトル
冷凍庫に隙間があればペットボトルに水を入れて凍らせておくと体を冷やしたり、クーラーボックスを冷やすのに役立ちます。
また、冷凍庫の中では、凍った食品自体が保冷材の働きをしてお互いを冷やし合うため、隙間を開けないほうが電気代の節約にもなるのです。
電気代節約もかねて「隙間が出来たらペットボトルで補う」といいでしょう。
起こってほしくない真夏の停電、でもいざという時の備えがあると安心
真夏に停電の可能性…どんな原因が考えられるでしょうか。停電が原因になると考えられる現象を挙げてみました。
・台風の影響(大雨による浸水、暴風等で送電線の故障ほか)
・地震
・落雷
・計画停電
・送電線のトラブル
・近隣の火災
このほかにも「ヘビ・鳥獣類の接触」で停電するケースもあります。
停電は起きてほしくないですが、日ごろから備えをしておくといざという時に慌てずにすむでしょう。