法大監督時代の金光部長(C)日刊ゲンダイ

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 法大野球部前監督の加藤重雄氏は11日付の本紙で、元野球部長、副部長からのパワハラを告発した。当事者はどう答えるのか。元野球部監督で現野球部長の金光興二氏(68)を直撃した。

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 ーー部員や加藤前監督にパワハラをしていたのは本当ですか?

「断じて100%ありません。事実無根です」

 ーー青木久典元監督の退寮時期を巡って、加藤前監督に「君はやりづらくなるぞ!」などと、高圧的に迫ったと。

「繰り返しますが、そういうふうな発言はしておりません。こういうご時世ですから、パワハラに繋がるような発言はしていません。一方的に話を聞いたと思いますが、私は明確に否定します」

 ーーマネージャーに対し、空伝票による資金操作を指示したと聞きました。

「そうした不正も100%ありません」

 ーーでは、パワハラを告発されたことをどう受け止めますか?

「それは知りませんし、知らないことは答えようがありません」

 ーー東京六大学野球連盟ではこの件について議論がなされましたが、あくまで潔白だと。

「訴えられたかどうかもわからないのに、潔白もなにもないですよね。パワハラの類はないということです」

 ーー金光部長は監督時代の2013年、部員が日常的に罵倒されたなどとしてパワハラを訴えられ、ボイコットされて辞任に追い込まれた。

「そのときのことだって、本当のことは誰も知らないわけでしょ? 外の誰かから聞かされているだけじゃないんですか、たぶん」

 ーーパワハラではなかったと。

「それは回答しません。私も言いたいことはありますけど。ただ、自分のやっていることについて、100パーセント間違っているとは全く思っていません。周りの人が何を言おうとね。私個人的な考えとしては、パワハラをしたという認識はありません。悪いこと、というか、悪いことが何をもって悪いのか、という定義はわからないですけどね」

 ーーではなぜ大学は監督を辞めさせたのでしょうか。不満ではないのですか?

「不満はありません。大人の世界ですから。表に出ないこともいっぱいあるでしょう」

 ーー改めて伺いますが、今もパワハラをしたつもりはない?

「考えは変わりませんよ。ただね、ハラスメントは世の中的に問題になることじゃないですか。だから、常に真剣に考えています」

 ーー部員や加藤前監督を罵倒したことは本当にありませんか?

「パワハラ行為は監督時代から、今に至るまで100%やっていません。パワハラはあってはならないこと。あくまで教育的な指導の一環というつもりでおりました。常々、学生と正面から向き合って。正しいこと、間違っていることもたくさんあります。社会に出ていく彼らが充実した4年間になるようサポートするのが我々の役目ですから」