ちあきなおみ(C)共同通信社

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 今年は中森明菜(58)の復活がたびたび話題となるが、もうひとり“伝説の歌姫”の復活への期待が高まっている。

中森明菜の配信復活で注目されるもう一人の歌姫…ちあきなおみは“生ける伝説”に

 1992年9月、最愛の夫・郷硏治氏(享年55)と死別後、一切の芸能活動を休止し、表舞台から忽然と姿を消した、ちあきなおみ(76)である。

 歌手活動から離れてすでに30年以上が経つが、先月10日には、デビュー55周年を記念して、デビュー曲「雨に濡れた慕情」(69年)から、代表曲「喝采」(72年)、そして「夜へ急ぐ人」(77年)まで、全425曲がサブスクで一挙デジタル配信開始。往年のファンに加え、若い世代からも注目を集め、レコチョクiTunesランキングで、「喝采」が見事1位に輝いたという。

 発売中の「女性自身」では、今回のデジタル配信に尽力した元テイチクレコード社長で長年、ちあきのプロデューサーを務めた東元晃氏が、チャートの1位になったことを本人はすごく喜んでいたとして、こう話している。

「タイミングさえ合えば、歌う可能性は十分にあると思います。心から納得のいく曲と出合うことができれば、新曲を歌うこともあるでしょう」

 さらに、本人は音響にもとことんこだわる性格のため、復活するとしたら、小規模なステージを考えていると話は続くのだ。音楽番組関係者はこう話す。

「ちあきさんはNHK紅白歌合戦に出演したのも1988年が最後です。活動休止後、民放の懐メロ番組の担当者が何度かアプローチしたものの、色よい返事はもらえなかったと聞いています。心境の変化は本当に起こるでしょうか。もし紅白や民放の大型音楽番組に出演することが実現したらすごいことだとは思いますが……」

■「カメラが回っていると一切、何も話してくれない」

 芸能ジャーナリストの城下尊之氏は、「周囲の期待は大きく、出てきたら大きな話題になることは間違いありませんが、話は簡単ではないでしょうね」としてこう続けた。

「夫の郷さんが亡くなった後も、命日にお墓に通う姿を何度も取材したのですが、カメラが回っていると一切、何も話してくれない。何度行ってもそうなので、その後、取材にも行かなくなりました。彼女の芸能活動休止の覚悟は固く、それは今も変わらないのではないでしょうか」

 さらに城下氏は続ける。

「それにこれだけ間が空いてしまうと、ボイストレーニングなどを続け、舞台に立ち続けていたならまだしも、もし本人がその気になっても、完璧主義で知られるちあきなおみが納得できるように歌えるようになるのは容易なことではないでしょう。中森明菜は歌いたくても健康面などの理由で歌えない状態、ちあきなおみは、まず本人に出る気はないと思いますね」

 伝説は伝説のままなのか。それとも生歌唱で再びちあきが「喝采」を浴びる日が訪れるのか。

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