アイスランド沖を航行する捕鯨船。海洋保護団体シー・シェパード提供(2018年7月7日撮影、13日提供、資料写真)。(c)AFP PHOTO / SEA SHEPHERD / ROBERT READ

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【AFP=時事】アイスランド政府は11日、国内で唯一捕鯨を続けている水産会社クバルル(Hvalur)に対し、今年の捕獲枠としてナガスクジラ128頭を承認したと発表した。

 クバルルは1月、向こう5年分の捕獲枠を新たに申請していた。昨年の捕獲枠は161頭だった。

 アイスランドの捕鯨シーズンは通常6月半ばから9月まで。昨年6月には、捕獲方法が動物愛護法に反しているとして政府が2か月間の捕鯨停止を決定。そのため3週間となったシーズン中にクバルルが実際に捕獲したのは24頭にとどまっていた。

 現在捕鯨を続けている国はアイスランド、ノルウェー、日本の3か国のみ。アイスランドでは、動物愛護団体「ヒューメイン・ソサエティー・インターナショナル(Humane Society International)」が「不必要な残虐行為」だとして廃止を訴えるなど、批判が高まっている。

 昨年6月に実施された世論調査では、捕鯨反対は51%と、4年前の42%から拡大している。

【翻訳編集】AFPBB News

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