3月の外食市場規模は3235億円、外食実施率と頻度がコロナ前水準に戻る

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 ホットペッパーグルメ外食総研が3月の外食市場規模を発表。外食実施率と外食頻度が新型コロナ前の水準に戻り、業態別の市場規模が全て前年同月を上回るなど、幅広い業態で好調だったことが分かった。

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■外食実施率と頻度が約4年ぶりの高水準

 8日、ホットペッパーグルメ外食総研が3月の外食市場調査を発表した。外食市場規模は前年同月比は520億円増の3,235億円となり、28カ月連続で前年同月を上回った。また新型コロナ前の2019年比では88.2%で、2月の86.6%から1.6ポイント増となり3カ月ぶりに増加した。

 個別の指数では、外食実施率は前年同月比3.4ポイント増の70.2%、外食頻度は同0.38回増の4.00回、外食単価は同63円増の2,913円となり、7カ月連続で3指数とも前年を上回った。外食実施率の70%超えは2020年2月(72.6%)以来、外食頻度の4回超えは2019年12月(4.27回)以来となる。

 圏域別の市場規模は、首都圏が同402億円増の2,060億円、関西圏が同68億円増の805億円、東海圏が同49億円増の369億円となり、10カ月連続で3圏域とも前年同月を上回った。

■外食実施率は男女とも全年齢層で前年上回る

 外食実施率は男女ともに全ての年齢層で前年同月を上回った。特に20代男性(外食実施率:78.5%、前年同月比:5.2ポイント増、以下同じ)、30代男性(75.6%、8.5ポインド増)、50代男性(67.3%、5.4ポイント増)、60代男性(68.3%、8.6ポイント増)と男性の伸び幅が大きめだった。

 外食単価は増減が分かれた。前年同月を上回った中では、20代男性(外食単価:2,649円、前年同月比:226円増、以下同じ)、50代男性(3,286円、341円増)、50代女性(2,833円、235円増)で伸び幅が大きめ。前年同月を下回った中では、60代男性(3,281円、82円減)、60代女性(2,979円、31円減)で下げ幅が大きめだった。

■和食料理店、居酒屋業態が引き続き好調

 業態別市場規模は、16業態の全てで前年同月を上回った。その中でも和食料理店(3月の市場規模:522億円、前年同月比:75億円増、以下同じ)、中華料理店(222億円、40億円増)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(377億円、58億円増)、お好み焼き、鉄板焼き等の専業店(72億円、27億円増)、ファミリーレストラン・回転すし等(250億円、50億円増)、居酒屋(626億円、76億円増)、スナック・ナイトクラブ・キャバレー(61億円、29億円増)で伸び幅が大きめだった。

 業態別の2019年比は食事主体が98.7%で、2月の96.3%から2.4ポイント増。軽食主体も88.4%で同86.5%から1.9ポイント増。飲酒主体も72.2%で同70.3%から1.9ポイント増となり、3主体とも回復した。