「庭に月桂樹を植えるな」といわれる4つの理由

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月桂樹はローリエやローレル、ベイリーフとも呼ばれ、観賞用としてだけでなく料理でも使われる植物です。

古代ギリシャやローマでは「神の木」「聖樹」として神聖化されていた木。その花言葉は「栄光」「勝利」「栄誉」と、とても縁起の良い植物でもあります。

それにも関わらず、なぜ「庭に植えてはいけない」といわれるのでしょうか?

この記事では、月桂樹を庭に植えてはいけないとされる理由を解説。植えるメリット、月桂樹以外で植えることを避けるべき植物についても紹介します。

■「月桂樹を植えてはいけない」といわれる理由

なぜ、月桂樹を庭に植えてはいけないといわれるのでしょうか?

◇(1)大きく育ってスペースを取るから

月桂樹は、地中海沿岸を原産とする常緑高木。生育がとても早い植物であり、成長すると高さは3〜6m、最大で10〜15mほどにまでなるといわれています。

十分なスペースを確保できない庭にとっては、デメリットといえるかもしれません。

また、月桂樹は乾燥に強く育てやすい植物ですが、その分、根が強いのも特徴。庭に植える場合、他の植物に影響を与える可能性もあるため「植えてはいけない」といわれるのでしょう。

◇(2)定期的な手入れが必要だから

前述の通り、月桂樹はとても生育の早い木です。そのため年に1〜2回程度の定期的な剪定が必要となります。

大きく生育している月桂樹の場合は、特に剪定の手間がかかるため「植えてはいけない」といわれるのかもしれません。

◇(3)害虫が発生しやすいから

月桂樹の葉は香りが特徴的で、香辛料として料理に使われることもあります。だからこそ、害虫を寄せ付けやすいともいえるのです。

特にカイガラムシが発生しやすく、放置すると被害が拡大していくことも。剪定と合わせて定期的な手入れが必要であるといえます。

◇(4)病気になりやすいから

月桂樹は、病気を発生する可能性がある植物でもあります。特に注意したいのは葉や枝にカビがついてしまう「すす病」。

アブラムシやカイガラムシの排泄物を栄養にして菌が増えるため、この点でも定期的な手入れが必要となります。

■月桂樹を庭に植えるメリット

月桂樹を庭に植えてはいけない理由について解説しましたが、もちろん月桂樹を植えるメリットもあります。

◇(1)育てやすい

月桂樹はある程度の暑さ・寒さに強いという特徴があり、育てやすい点がメリットです。

前述の通り、定期的な剪定や害虫駆除などのメンテナンスは必要ですが、それ以外は特別な技術がなくともどんどん成長していってくれるでしょう。

土質を選ぶこともないので、比較的育てやすい植物だといえます。

◇(2)目隠し代わりになる

月桂樹は常緑高木であり、一年中青い葉が茂る植物です。そのため、庭に植えることで家の目隠しになってくれるというメリットもあります。

プライバシーを守りながら緑を楽しめるでしょう。

◇(3)香りを楽しめる

月桂樹は芳醇な香りを放つ植物であり、4〜5月ごろに黄色や白の花をつけます。この花はほのかに甘い香りがするため、目でも鼻でも楽しませてくれるでしょう。

また、葉を乾燥させたものは香辛料として料理に使うことができたり、葉をリースにして飾ることもできたりするのがメリットです。

■月桂樹の他に「植えてはいけない」といわれる植物

月桂樹以外にも「植えてはいけない」といわれる植物があります。その理由と合わせてチェックしてみましょう。

◇(1)ミント

ミントはハーブの一種であり、お菓子やハーブティーとして広く使われていますよね。

しかし「植えてはいけない」といわれるのは、非常に強い繁殖力を持っているから。その威力はすさまじく、庭に植えている他の植物に影響を与える可能性があるともいわれます。

爽やかな香りが魅力のミントですが、あまりに増えすぎるとそれが香害に繋がってしまうこともあるため注意が必要です。

◇(2)桜

春の風物詩として馴染み深い桜ですが、庭に植えてはいけないといわれることがあります。

その理由は、ムカデや毛虫などの害虫が発生しやすいから。大量発生すると手入れが大変であり、近所に迷惑を掛ける可能性もあるため、庭で育てるにはハードルが高いのかもしれません。

◇(3)ビワの木

ビワの木は常緑樹であり、季節を問わず葉をつける植物。葉も大きく密生して育つため、日差しを遮ってしまう点から「庭に植えてはいけない」といわれるようです。

ただし、夏には甘い実をつける人気の植物でもあります。

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□月桂樹は適切な手入れで楽しもう

「月桂樹を庭に植えてはいけない」といわれる理由は、定期的な手入れが必要だからといえます。しかし、初心者でも育てやすい植物であり、花や香りを楽しめるというメリットも。

適切な手入れをして、ぜひ月桂樹を育ててみてはいかがでしょうか?

(LIB_zine)

※画像はイメージです