ソロモン諸島で行われた総選挙で、投票する女性。ホニアラで(2024年4月18日撮影)。(c)Saeed KHAN / AFP

写真拡大

【AFP=時事】南太平洋の島国ソロモン諸島で17日に実施された総選挙(一院制、定数50)の開票作業が18日、進められる中、首相候補として有力視される野党・統一党のピーター・ケニロレア(Peter Kenilorea)党首は、政権を奪取できれば中国との安全保障協定を「破棄する」意向を示した。

 ケニロレア氏は地元マライタ(Malaita)島でAFPの取材に応じ、安保協定は「ソロモン諸島の利益にならないと考えている」とし、「政権に就いた暁には破棄するつもりだ」と語った。

 総選挙の最大の焦点は対中関係で、国民の審判を仰ぐこととなった。安保協定は2022年、マナセ・ソガバレ(Manasseh Sogavare)政権が締結。中国警察の駐留を認めるもので、中国軍部隊の駐留にも道が開かれる可能性があるとみられていた。

 一方、ケニロレア氏ら野党勢は、オーストラリアや米国、台湾といった「伝統的パートナー」との関係を再び強めるべきだと訴えた。

【翻訳編集】AFPBB News

■関連記事
日本に「がくぜん」 ソロモン首相、国連総会で処理水放出を非難
中国との警察協力協定「脅威」でない ソロモン諸島
ソロモン諸島の米大使館、30年ぶりに再開 中国に対抗