2024年の開運は干支の辰にあやかろう! 東京・京都・奈良の龍にまつわる神社3社

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2024年の開運キーワードのひとつ「2024年の干支・龍にあやかる」。龍は中国では古来、権力の象徴で、縁起のよい生き物とされている。日本でも龍神様が祀られていたり、龍の立派な彫刻が拝める神社が多数。参拝して、運気アップを目指しましょう! 占星術の大家・鏡リュウジさんと、神社検定1級を持つモデルのMARIKOさんにいま行くべき龍にまつわる神社を教えてもらいました。

鏡リュウジ 心理占星術研究家、翻訳家

かがみ・りゅうじ/京都文教大学客員教授、東京アストロロジー・スクール主幹。占星術界の第一人者として雑誌やテレビ、ラジオ、講演など様々なメディアで活躍。https://kagamiryuji.jp/

MARIKO モデル

まりこ/ファッションや美容など幅広い方面で活躍するモデルでありながら、神社検定1級を持つ神社好き。その造詣の深さから、神社仏閣に関する執筆も行う。@marikozaemon

2024年の開運キーワード「干支・龍にあやかる」神社とは

MARIKO(以下、M) :今年は辰年ですが、辰が十二支の中で唯一の架空生物。上昇気流に乗りやすい機運を持つ干支であるとされているので、龍神様に縁のある神社を参拝してみるのも良さそうですね。

鏡リュウジ(以下、鏡):龍の強いパワーにあやかってみるのもいいかもしれませんね。私はあまり詳しくないのですが、龍神様を祀っている神社はたくさんありますよね。

M:都内で有名なのが田無神社。五行思想に基づいて五龍神がお祀りされていて、拝殿のその先の本殿には、龍の彫刻が施されています。本殿には足を踏み入れることはできませんが、拝殿からうっすらとその彫刻を拝むことができ、とてもありがたみを感じます。

鏡:京都の瀧尾神社も、龍の天井彫刻が有名ですよね。檜皮葺の本殿は、龍穴の上に建てられた貴船神社奥院の旧殿を移築したものだと聞いたことがあります。

M:はい。こちらは拝殿にお参りする際にしっかりと拝むことができるのですが、全長8mにも及ぶ木彫りの龍の彫刻は迫力満点で見応えがあります。あとおすすめなのが、龍神伝説が残る天河大辨財天社。飛鳥時代の創建という、とても古くからある神社で、神様から呼ばれる者しか行けないといわれるほど神秘的な場所なんです。拝殿の鈴は、「五十鈴」と呼ばれる独自の神宝で、すごく素敵な音がして、その音を聞くだけで身が清められるようでした。

鏡:天河大辨財天社は芸能の神様として親しまれ、多くの著名人やスピリチュアル系の方が訪れ、パワースポットという言葉が世の中に広まるきっかけとなった神社ですね。ただこれは全体的にいえることですが、旅に目的ばかり求めると、先ほども申し上げたように、自分の中に余白が生まれにくくなるので、なんとなく興味を持った、理由はないけど強く惹かれるなど、自分の感覚を優先してアクションを起こしたほうが、旅で新しい自分を発見しやすくなると思います。

M:わかります。御利益ばかりを求めて神社に行くと、逆効果になることも。

鏡:参拝で具体的な願い事をたくさん唱えたくなる気持ちはわかりますが、それが叶ったからといって、自分の成長に繋がるかはわかりません。だから、これは僕の祖母からの教えですが、お参りする時は「いちばんええようにしてください」とお願いしなさいと(笑)。

M:最善のことを授けてくださいということですか?

鏡:そう。神様に委ねる余地を残すことで、もしうまくいかなくても、それが良かったと思えるようになる。

M:たしかにそのほうが、心に余裕を持って旅を楽しめますね。

東京都西東京市 田無神社

本殿、拝殿は東京都文化財に指定されている。極めて優れた彫刻が施された本殿は、江戸の堂宮建築の高度な水準を示す貴重な建物。

五行思想に基づき、境内に五柱の龍神様が鎮座。本殿の金龍は運気向上・幸福招来、青龍は技芸向上・就業成就、赤龍は勝運向上・成績向上、白龍は金運向上・良縁成就、黒龍は健康増進・家内安全の御神徳が。

冬を象徴する北方の守護神・黒龍。春を象徴する東方の守護神・青龍。春に新芽が出るように発展と成長に導いてくれる。

さらに境内にある大きな銀杏の木は、それぞれの龍神様の御神木として親しまれ、触れることで大きなパワーをいただける。

田無神社

住所:東京都西東京市田無町3-7-4TEL:042-461-4442参拝自由(社務所9:00〜17:00)HP:https://tanashijinja.or.jp/

京都府京都市 瀧尾神社

現在の社殿は、江戸時代後期に再建されたもの。檜皮葺きの本殿は貴船神社奥院旧殿を移築。本殿の特別拝観は2月29日まで。

創建は平安時代と伝わり、主祭神は大己貴命。ほかに弁財天、毘沙門天も祀られる。拝殿天井には、江戸時代後期の彫物師・九山新太郎が製作した巨大な龍の木彫り像が飾られる。

あまりにも生き生きと立体感あふれる造りで、地域住民の間で「夜になると龍が動き出して水を飲みに行く」という噂が立ったほど。ぜひ目に焼き付けて。

瀧尾神社

住所:京都府京都市東山区本町11-718TEL:075-531-2551参拝自由(社務所9:00〜16:00)HP:https://xn--bgt367brtgwd.com/

奈良県天川村 天河大辨財天社

手水舎に龍の姿が。

日本の三大霊場である高野、吉野、熊野を結んだ三角形の中心に位置する。この地では龍や水の信仰が篤く、飛鳥時代に、大峰山を開いた修験道の祖・役行者が弥山に弁財天を祀ったのが始まり。境内の前を天ノ川が流れ、天河神社が鎮座するあたりで大きく蛇行する様が、龍神様の姿にたとえられ、弁財天の化身として、五社殿に龍神様を祀っている。

天河大辨財天社

住所:奈良県吉野郡天川村坪内107TEL:0747-63-0558参拝自由(社務所9:00〜17:00)HP:https://www.tenkawa-jinja.or.jp/  

市杵島姫命をはじめとする、百柱余りの神々を祀る。霊験あらたかな神社で、芸能の神様として有名。

photo_Michi Murakami text_Emi Suzuki

No. 1230

No.1230 『癒しの旅』 2024年02月28日 発売号

清潔に清められた神社で心静かな時間を過ごしたり、見たことのない絶景や、びっくりするような不思議空間に身を置いて心揺さぶられたり、はたまた癒しの達人であるかわいい動物たちに会いに、噂の動物園や水族館に遠征してみたり。日々、仕事でもプライベートでも忙しいHanako読者のみなさんに必要なのは、きっと“楽しい!”“すごーい!”“かわいい〜〜”と思える、どこまでも“癒し”を求める旅。そんな頭カラッポでゆるゆると楽しめる旅プランをあれこれご紹介しています。 森七菜さん、井上和さん&川粼桜さん(乃木坂46)、井之脇海さん、友近 …

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