イマ「新車で買えるセダン」何がある? 「セダン不調」でも魅力的なモデルも多し! 今や貴重な国産モデルとは?

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“セダン不調”でもまだ選択肢は残されている

 かつて一般的なクルマのボディとして4ドアセダンがありました。しかし、近年ではクロスオーバーSUVが人気となっており、多くのメーカーで主力モデルとなった現在、セダンのラインナップは徐々に姿を消しています。
 
 現在新車で購入できる国産セダンには、どのようなクルマがあるのでしょうか。

数少なくなった「セダン」 現行にはどんなクルマがある?

 クロスオーバーSUVが人気になっているのは、空前のアウトドアブームで自然のなかでも“映える”タフなスタイリングに加えて、高い最低地上高による走破性の高さ、車高の高さがもたらす見晴らしの良さなどが理由として考えられます。

【画像】「えっ…!」 これが「イマ新車で買えるセダン」です!(62枚)

 そうしたことから、日本のみならず世界的にもセダンの多くのモデルが販売を終了、もしくはラインナップ縮小を余儀なくされており、もはやクロスオーバーSUVがクルマの標準的なスタイルになりつつあります。

 販売台数ランキングにおいても、クロスオーバーSUVやミニバンといったモデルが上位を占めており、セダン不調が明らかになっています。

 しかし、トランクが独立している3ボックス形状のセダンは、外部からの音が車内に伝わりづらいことから、静粛性に優れるほか、高いボディ剛性を実現することができるという特徴があります。

 また、スタイリングとしてもフォーマルで落ち着いた印象を与えることから、営業車などでセダンが活用されるケースも珍しくありません。

 2024年1月現在、セダンを求めるユーザーのために一部メーカーでは引き続きセダンが設定され、国産では14台のモデルが用意されています。

 トヨタでは、「カローラ」「カローラ アクシオ」「クラウン」「センチュリー」「プリウス」「MIRAI」「カムリ」の7車種があります。

 このうち、クラウンは2023年11月に発売されたばかりのモデルで、16代目の新型クラウンシリーズのうち、もっともフォーマルなタイプに位置づけられています。

 先代クラウンが2022年上旬に販売終了してから約1年半ぶりに、クラウンとしてのセダン復活となりました。

 なお、2023年末にはカムリの生産が終了しており、公式サイト上ではラインナップされているものの、在庫のみとなっています。

 レクサスでは「IS」「ES」「LS」の3車種です。

 ISは5リッターV型8気筒自然吸気エンジンを搭載するハイパフォーマンスモデルが用意され、数少ないスポーツセダンとしての側面も持っています。

 日産は「スカイライン」の1車種のみですが、現行モデルは2013年11月に発表された13代目。

 2023年8月には特別仕様モデル「スカイラインNISMO」が発表されたものの、10年以上が経過し、刷新が待ち遠しいところです。

 マツダでは「MAZDA3」「MAZDA6」の2車種が用意されています。

 しかし、2024年1月19日に、MAZDA6の国内販売を4月に終了することが発表されており、4月までの生産台数に達した時点で受注が停止される予定です。

 MAZDA3はマイルドハイブリッドエンジンに加え、国産セダンでは唯一のディーゼルターボエンジンも用意しています。

 スバルは「WRX S4」をラインナップしています。

 水平方向ターボエンジンやAWDシステムなど、歴代「WRX」シリーズに共通するハイパフォーマンス性を持ちながらも、「アイサイトX」などの最新の先進運転支援システムを搭載し、上質な仕立ての内装を設定するなど、大人のスポーツセダンです。

 なお、セダンのうちMT車が用意されているのはカローラアクシオのみ、ハンドリング性能に優れたFRセダンは、クラウン、MIRAI、IS、LS、スカイラインの5車種です。

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 2024年春にはホンダから新型「アコード」が発売される予定で、ホンダのセダンとしては2023年1月に先代アコードの販売が終了してから約1年半ぶりの復活となります。

 その一方で、カムリやMAZDA6が販売終了されることから、2024年半ば時点で新車で買える国産セダンは13台となります。