ppleが年10億ドルを投じて生成AI関連の開発を進めているという。その一部として、スマートなSiriを2024年にも発表する可能性があるとのことだ。

AppleはChatGPTなどの生成AIツールが人気を集めたことに「足元をすくわれた」が、現在自社の対抗策の準備を進めているという。

そこでは、すでに報じられているように「Ajax」という独自の大規模言語モデル(LLM)の構築、機能テスト用に社内展開しているチャットボット“Apple GPT”などの取り組みがあり、次の重要なステップとして「このテクノロジーが競合に匹敵するものか、実際にどのように自社製品に適用しているのかを見極めること」と記している。

これによると、AppleでAIの取り組みを主導しているのは、機械学習とAI戦略担当シニアバイスプレジデントのJohn Giannandrea氏、ソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントのVraig Federighi氏。サービス担当のシニアバイスプレジデントEddy Cue氏も関与しており、これらの開発コストは年間10億ドル規模になるという。

重要なプロジェクトの1つとして、Giannandrea氏が開発を統括している「よりスマートなバージョンのSiri」があるという。AIを深く統合したもので、Appleは2024年にもこのSiriの準備を完了すると予想している。

また、Federighi氏が統括する自社LLMの取り組みでは、将来iOSに統合して、文章の自動補完などが可能になったり、開発者向けにはXcodeにAIを統合してMicrosoftのGitHub Copilotのようなサービスを提供するという予想も紹介している。Appleウォッチャーで知られるBloombergのMark Gurman氏が情報筋からの話をまとめている。