愛来 撮影/田中健児

写真拡大

小学生の頃から芸能活動を始め、現在は4人組ガールズグループ「AMEFURASSHI」のメンバーとして活躍する愛来(あいら)。TikTokのダンス動画がバズったことで、Z世代を中心に大きな注目を集めている。だが、ここまでの道のりは決して平坦ではなかった。愛来にバズった裏側と、これまでのアイドル人生と近況を語ってもらった。

【写真】Z世代から注目、愛来の撮りおろしカット【4点】

──愛来さんの所属するAMEFURASSHIはダンスパフォーマンス力に定評がありますが、昔から愛来さん自身、ダンスは好きだったんですか?



愛来 ちっちゃい頃からアメリカのドラマ『ハイスクール・ミュージカル』が大好きで、下手くそだったけど、お母さんの前で歌ったり踊ったりしていました。

──2011年にスターダストプロモーションに入所し、最初は「みにちあ☆ベアーズ」というグループに加入。そのときから本格的なレッスンは受けていたんですか?



愛来 そこまで本格的なものではなかったです。みにちあ☆ベアーズはチアリーディングをテーマにしたグループだったので、あまり歌わずポンポンを持って軽く踊る程度。当時はリズム感もないし、音程も取れないし、ハモろうとしても不協和音にしてしまっていました(笑)。音楽自体は大好きだったんですけど、歌もダンスも下手でした。

──その後、みにちあ☆ベアーズが2014年3月で解散、同年に「3B junior」(スリービージュニア)の活動が始まります。開始当時のメンバーは26人で年上も多かったですが、すぐに打ち解けることはできましたか?



愛来 もともとひどい人見知りで、すぐに誰かと仲良くなれるタイプではなかったので、なかなか打ち解けられませんでした。ステージのポジションも、年上のメンバーが真ん中にいて、私は端っこの一番後ろという立ち位置だったのもあって、年上メンバーは遠い存在でした。

──歌とダンスに力を入れるようになったのは、3B juniorの活動が始まってからですか?



愛来 そうですね。歌は2017年から『清塚信也のガチンコ3B junior』という音楽番組が始まって、作詞や作曲にも挑戦して、どんどん歌うのが楽しくなり、練習にも力を入れるようになりました。ダンスはあーりん(佐々木彩夏)のバックダンサーをやらせていただいたのがきっかけで楽しさを知って、練習すればするほど分かりやすく上達するので、その過程が楽しくて好きになりました。

──3B juniorの活動後半は愛来さんがセンターポジションになります。



愛来 3B juniorから「ロッカジャポニカ」と「はちみつロケット」というグループが生まれたとき、選ばれなくて悔しい、このまま続けていて意味があるのかなという葛藤もありました。ただ、メンバーが抜けた分、前のポジションに立てるようになって、1曲丸ごとマイクを持てるようになって……どんどんステップアップして、最後は「3B juniorのセンター」と言ってもらえるようになりました。

もちろんそれ自体はめちゃくちゃうれしかったんですけど、あくまでも通過点という気持ちもあり、「ここで満足しちゃいけない、もっと頑張らなきゃ!」と闘争心も芽生えていました。

──2018年11月3日のライブで3B juniorの活動は休止。同日に3B juniorのメンバー5人による新しいアイドルグループ「アメフラっシ」の活動が告知されます。



愛来 内気な性格だったり、喋ることが苦手なメンバーが大半で、しかも私がセンターということでプレッシャーは大きかったです。しかも3B juniorのラストライブの後、お客さんたちの心の整理がついてない状態で、私たち5人が出て行ったので、歓迎されてない空気は感じました。実際、活動が始まった当初は、イベントを開催しても全然人が集まらないし、否定的な意見も多かったので、心が折れそうになりました。

──メンバー同士の雰囲気はいかがでしたか?



愛来 当時はうわべの会話だったと思います。特に私以外のメンバーは3B junior時代に、「マジェスティックセブン」というユニットで活動していたんです。私だけ「奥澤村」という別ユニットのメンバーだったので、余計に打ち解けるのが難しかったですし、正直、本音で話せるようになったのは、去年ぐらいからだと思います。

──2019年12月に現在の4人体制になって、その翌年から音楽性やパフォーマンスも、ダンスを主体とした「かっこよさ」を前面に出したスタイルに変化していきます。



愛来 系統が変わったのはダンスに力を入れた楽曲『メタモルフォーズ』からなんですけど、コロナ禍を挟み、ライブでダンスを披露できるようになってからより雰囲気が変わっていきました。今のコンセプトが定まったのは『Drop』というアルバムからでした。

──路線変更が功を奏したのか、現在のAMEFURASSHIには女性ファンも多いですよね。愛来さん自身は、なぜ同性から支持されていると思いますか?



愛来 やっぱり「アイドル・シーンのNEW RULESを最新のダンス・ミュージックで表現する」というグループのコンセプトが強いのかなと思います。あとメンバーの系統がバラバラなのも大きいのかなと。(鈴木)萌花とゆづ(市川優月)がかわいい系、私と(小島)はなはクール系と言われていますけど、その系統の中でも種類が全然違うから、それぞれの推しが見つかりやすいというのもあると思います。

──グループに追い風が吹く中、現在「5周年記念フリーライブツアー<Meet The AMEFURASSHI!!>」が開催中です。



愛来 SNSなどで私たちに興味を持ってくださっても、ワンマンライブはまだ行きにくいという方は多いと思います。でも今回のフリーライブツアーは関東だけじゃなくいろんな場所を回るので、そこで「AMEFURASSHIって、こんなに楽しいんだ。じゃあワンマンライブはどうなんだろう」って思ってもらえるように、私たちなりに楽しい工夫をしたいなと思います! 今年12月22日には品川ステラボールで5周年記念ワンマンライブ "Bad Girls Story" を開催するので、フリーライブツアーでいいなと思ったら、ぜひ足を運んでほしいです!

(取材・文/猪口貴裕)

▽愛来(あいら)


Instagram:amefurasshi_aira_official_
Tiktok:@aira_afs

▼information
5周年記念ワンマンライブ「AMEFURASSHI 5th Anniversary Live "Bad Girls Story"」が12月22日(金) に品川ステラボールにて開催。
開催に先駆け、「5周年記念フリーライブツアー<Meet The AMEFURASSHI!!>」が10月8日(日)千葉県・ららぽーと柏の葉/14日(土)埼玉県・ららぽーと新三郷/15日(日)東京都・ららぽーと立川立飛/22日(日)宮城県・三井アウトレットパーク/11月3日(金・祝)神奈川県・ららぽーと横浜/18日(土)愛知県・ららぽーと名古屋みなとアクルス/19日(日)東京都・アーバンドック ららぽーと豊洲 にて開催中。