”社内不倫してるの”… 友情に亀裂が入った「親友の衝撃告白」【前編】
親しくしている友人との付き合いが長いほど、その関係を大事にしたいと思うものでしょう。果南さん(仮名・29歳)にも大切な友人がふたりいたそうですが、あることがキッカケで友情に亀裂が入ってしまったそうです。いったい何があったのか、詳しく話を伺いました。
3人の関係性
「私には、芽衣(仮名)と理知子(仮名)という、高校時代からの親友がふたりいます。芽衣はおっとりしていて男性ウケするタイプ。理知子は活発で、何事もハッキリと言うタイプのまとめ役。私は人の意見に合わせるタイプで、3人でいるとバランスが良かったんですね。3人のうち、芽衣だけは既婚者でした。高校時代から付き合っていた同級生の誠人(仮名)と、別れたりくっついたりを繰り返してゴールイン。誠人も私たちをよく知っているので、3人で会うことの妨げにはなりませんでした」
職場での不倫
「月に1回ぐらいのペースで、3人で飲みに行ったり、食事をしたりして集まっていました。そんなある日の集まりのときです。芽衣は美容部員をしているんですが、職場に仲良くしている男性がいるという話をしてきました。エリアマネージャーをしている男性らしく、話をよく聞いてくれて、頼りになると。ふたりで食事に出かけたこともあると言うんです。そこで理知子が“ちょっと待って”と話を止めました。“まさか変な関係じゃないよね?”と尋ねると、芽衣は黙ってしまって……。すでに深い関係にあったようでした」
「もう会えない」とLINEを送らせて
「理知子は、“そんな関係はすぐにやめるべき”“誠人を裏切るなんてあり得ない”と、芽衣を強く責めました。実は理知子は、高校時代に誠人のことが好きだったんです。ところが、誠人が芽衣に告白をして付き合うことになり、ふたりの関係を応援するようになったとか。別れそうになったときも、理知子がよく相談に乗っていました。そういった経緯から、理知子は強く非難したんだと思います。すると、芽衣も“分かった”と受け入れました。そこで理知子が、“じゃあ今すぐ不倫相手に連絡して”と言い、もうふたりでは会えないという内容のLINEを送らせて、この件は一旦はおさまりました」
監視の目を盗んで…
「それからしばらくして、芽衣から連絡が来ました。“理知子抜きで会いたい”と言うので、正直なところ嫌な予感がしましたね。芽衣に会うと、“最近、家によく理知子が遊びに来るの”と言われました。ちょっと驚きましたが、理知子は芽衣の行動を監視するために、頻繁に様子を見に行っているのかなと思ったんです。そこで、私が“じゃあ安心だね”と言うと、芽衣は良い反応を示しません。まさか……と思って尋ねると、やはり不倫関係は終わっていませんでした。それどころか芽衣は、“本当に彼を好きになってしまった”と言うのです。あれほど理知子に非難されたのに、それでも不倫を再開してしまうなんて、もう私と理知子の手には負えないと思いました」
“友人の不倫により友情が崩れた女性の告白”をご紹介しました。親しくしていた間柄でも、一度亀裂が入ってしまうと修復は難しいもの。不倫をすると、当事者だけの問題では済まされず、こうして多くの人を巻き込み、取り返しのつかないことになってしまうのです。
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文・塚田牧夫